(※写真はイメージです/PIXTA)

投資への注目が高まっている昨今、なかでも王道といえるのは株式投資でしょう。しかし「株式投資を始めたいが、どの銘柄を選べばいいかわからない」という悩みを抱える人は少なくありません。そこで本記事では、金融業界25年のキャリアを持つFP田中和紀氏による著書『FPが教える!マネーリテラシーを高める教科書』(ごきげんビジネス出版)から、株式投資における銘柄選びのコツについて、解説します。

配当が多い株に注目

他には、配当性向や配当利回りなどもあります。これらは配当に重きを置いて、インカムゲインが期待できる会社を探す指標です。長期に株を持ち続けたい場合、配当が多い株は魅力です。

 

配当性向は、「1株あたりの配当÷1株あたりの利益×100」で計算できます。その会社の利益を、配当に多く割り当てているのかどうかです。数値が高ければ、株主に多くの利益を還元している会社、ということになります。配当性向が高ければ、今後も株主に利益を多く還元してくれる会社だと思われ、株の長期保有に向いていると判断できるでしょう。

 

配当利回りは、「1株あたりの配当÷株価×100」で計算できます。配当と株価の関係で、数値が高ければ、株価の割には配当を多く出す会社となり、購入チャンスとなります。その株を買えば、よい利回りが期待できるのです。

 

これら配当性向や配当利回りは、数値が高いほど、よい会社といえるでしょう。長期で株を持ち、配当をもらい続けて資産を築きたい投資家が買うのに向いています。PERやPBRを重視するキャピタルゲイン狙いの投資家と逆で、インカムゲイン重視の投資家ということになります。

 

他にも投資指標は多くありますが、すべて目安であって、必ずしも投資家に利益をもたらす手法ではありません。ただ土台となる考え方で、会社のファンダメンタルズを知るうえでは欠かせないものです。

 

私の実際の株式投資は、20年近く持ち続けている商社株が3倍ほどになり、配当金も年2~3%程度を受け取っています。これらのお陰でプラスではありますが、銀行株や不動産株などでマイナスになったりもしています。中には上場廃止になってしまったものもあり、紆余曲折です。

 

長期投資で分析もほどほどでしたが、アベノミクスの恩恵は得られています。ただ、実際は分析するに越したことはありません。とくに短期投資では、ファンダメンタルズ・テクニカル的要因などで上下するため、分析は必須でしょう。

 

 

田中 和紀

ファイナンシャルプランナー

 

※本記事は『FPが教える!マネーリテラシーを高める教科書』(ごきげんビジネス出版)一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

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