写真:Brandon Hartley(『DutchNews.nl』より)

オランダの不動産・政治経済・金融等に関する情報を中心に取り扱う、オランダ発ローカルメディア『DutchNews.nl』より翻訳・編集してお伝えする。

オランダ住宅相、独身者向け住宅ローン拡充

オランダのヒューホ・デ=ヨンゲ住宅相は、今後は、学生ローンを抱えている場合でも、独身者は現在よりも高い住宅ローンを組めるようになることを認めた。

 

年間所得が2万8,000ユーロ(約449万1,034円)以上の独身者は、2024年から少なくとも1万6,000ユーロ(約256万6,305円)を借りることができるようになる。

 

家計支出研究所のニブド氏によると、独身者は夫婦よりも支出が低いため、より多く住宅ローンを借りられるはずだという。また、高インフレの影響で、国民全体の収入は上がっているとも指摘している。さらに、ニブド氏によると、元学生で現在、学生ローンを抱えている場合でも、総計ではなく現在の借金が計算の起点となるため、借入を拡大する余地が増えるだろうと述べた。

 

同協会はまた、エネルギー効率の高い住宅に関する新たなガイドラインを策定し、エネルギーラベル※1の高い住宅を購入するために借入を行う人々も、来年から借入を増やすことができるようになる。この追加融資は、エネルギーラベルDとCの場合、5,000ユーロ(約80万1,970円)から開始され、A++++ラベルと10年間のエネルギー性能保証を持つ住宅を購入する場合には、最大で5万ユーロ(約801万9,705円)まで引き上げられる。

 

エコな住宅探しをしている人は、エネルギー効率の向上のためにさらに多くの借入をすることができるだろう。

オランダの住宅危機の現状

とはいえ、平均給与4万1,000ユーロ(約657万6,158円)の人々が住宅ローンの上限16万ユーロ(約2,566万3,056円)に直面した場合、借入可能額の増加は助けにならない。住宅の平均購入価格は現在、約40万ユーロ(約6,415万7,640円)である。

 

住宅協会の統括団体であるAedesの調査によると、新しい購入先や賃貸先を探している人の半数以上が、選択肢の少なさや価格の高さ、あるいは提供されているものが自分のニーズに合っていないなどの理由で、困難に直面しているという。

 

「住宅危機は、次期内閣の最優先課題でなければなりません」と、Aedesのマルティン・ファン・レイン氏は言う。

 

内閣はオランダの住宅不足を約39万戸と見積もっており、10年後までに90万戸を建設することを目指している。しかし、高いコスト、高価な土地、窒素汚染、政府の家賃規制拡大計画により、開発業者は計画を中止したり延期したりしている。

 

Aedesの調査に参加した約70%の人々が、住宅に関する政党の立場が、投票先を選ぶ上で不可欠であると答えている。

 

一方、住宅購入者のロビー団体VEHの調査によると、マンションを購入した人の約半数が、その物件を管理する自治会の質に失望していることがわかった。

 

また、10人に1人がVVE※2の問題が複雑で、最初から不動産を買わなければよかったと答えている。

 

 

※1:製品や建物のエネルギー効率を示すための視覚的な指標。建物の場合、その建物のエネルギー効率や環境への影響を示すために使用される。建物のエネルギーラベルでは、通常、AからGの評価が使用され、Aが最も高いエネルギー効率を示し、Gが最も低いエネルギー効率を示す。

 

※2:オランダ語でVereniging van Eigenaarsの略。共同住宅(共同所有物)に住む人々のための法的な組織を指す。共同住宅の管理、運営、および維持に関する責任を共有する住戸所有者の協会または組織である。

この記事は、GGOが提携するオランダのメディア『DutchNews.nl』が2023年11月2日に掲載した記事「Home buyers can borrow more for an energy efficient home」を翻訳・編集したものです。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧