(※写真はイメージです/PIXTA)

「報連相」は社会人としての基本であり、職場コミュニケーションの土台となるものです。一方、報連相ができない部下に困っているというマネジメント層も少なくありません。ではそうした部下は一体なぜ報連相をしないのでしょうか? 理由とともに、報連相できない部下を、できる部下に変える方法について、仕組み経営株式会社の取締役・清水直樹氏が解説します。

報連相(報告、連絡、相談)とは?

まず報連相とは一体なんなのかを改めて復習しておきましょう。

 

報告とは?

辞書によれば、報告とは「ある任務を与えられた者が、その用務の情況・結果などを述べること」とあります。この定義によれば、報告は基本的に部下から上司に、または後輩から先輩に、というように、組織の立場上、下の者から上の者に行うことといえます。

 

報告の目的は、仕事の進捗や結果を上司と部下で情報共有し、仕事を進めていくにあたって、問題がないか、上司と部下の認識が合っているかを確認することです。

 

報告がうまく行っていないと、部下がミスをしたのに上司がそれを知らずに、顧客に大きな迷惑をかけたり、上司が部下に依頼した内容と大きく異なる仕事をしているのに気が付かない、などの問題が起こります。

 

連絡とは?

次に連絡ですが、こちらも辞書によれば「通信手段などを用いて関係者に通知する」とあります。報告と似ているようですが、報告は部下から上司に対して行うのに対し、連絡は上下関係に関わらず、その情報が必要な関係者全員に対して行うもの、という違いがあります。

 

たとえば、「本日都合により早退します」「今日のミーティングでは〇〇を持参してください」というのは上司だけではなく、同僚にも連絡すべき事項といえます。これらの連絡事項は同僚にとっても重要なことだからです。

 

また、連絡は、「上司から部下へ」行うこともあります。たとえば、会社の重要な決定事項や計画、仕事の仕方などを部下に連絡することがあるでしょう。連絡ができない部下も困ったものですが、部下に重要な事実を連絡しない上司も困るものです。部下からすれば、「なんでそれを先にいってくれなかったんだ」というようなことがあるからです。

 

相談とは?

最後に相談ですが、こちらも辞書によると、「問題の解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりすること」を指します。仕事上で使われる相談は、主には部下から上司へ、後輩から先輩に行うものというイメージが強いでしょう。ですが、こちらも同僚同士、上司から部下への相談、というのもあったりしますので、基本的に社内のさまざまな関係性において行われるものと考えてよいでしょう。

 

相談が上手くできないと、1人で悩みを抱えこむことになり、誤った判断を下してしまったり、いつまで経ても仕事が終わらない、ということにもなります。適した人に適したタイミングで相談を行うことで、仕事の生産性は向上します。

 

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