(※写真はイメージです/PIXTA)

高温多湿の日本では、カビの問題から、「住まいは南向き」を好む傾向にあります。しかし人気のタワーマンションにおいては、必ずしも「南向きがベスト」とはいえないようです。みていきましょう。

猛暑日連発の2023年、タワマン住民を悲劇が襲う

憧れのタワマンの賃貸暮らし。実際の住み心地はどうなのでしょうか。

 

東京・湾岸のタワマンに暮らす40代の男性。住まいは高層階の1LDK。どうせタワマンに住むなら少しでも眺望のいいところが良いと、現在のところを借りたといいます。南向きに大きくとられた窓からは、東京のベイエリアを望む絶好のロケーション。日当たりも良好で快適な毎日を送っている……そんな男性が膝から崩れ落ちることがこの夏、起きたとか。

 

――俺のウーパールーパーが死んでしまう!

 

まん丸な顔につぶらな瞳がかわいらしく、笑っているような口も愛らしい……昭和の時代に一世を風靡したウーパールーパーは、最近、ペットとしても人気が高まっているのだとか。男性も数年前から飼いはじめ、いまや家族同然。そんな大切な存在が、仕事から帰ってくるとぐったりとしていたといいます。

 

原因はクーラーの不調と南向きの部屋。日当たりがよく、冬は暖房をつけなくてもいいほどですが、春秋にはクーラーは必需品。夏、冷房なしではとても住めたものではないといいます。

 

大切なウーパールーパーのために、仕事に出かけるときもクーラーを切らずにいたものの、その日、クーラーは不調で途中で止まってしまい、部屋の温度はみるみるうちに上昇。男性が帰ってくるときには部屋はサウナのように暑くなっていたといいます。水温が28℃を超えると弱ってしまい、30℃を超えると非常に危険だというウーパールーパー。急いで水温を冷まし、いまは元気を取り戻しているというからひと安心ですが、あのときは冷や汗が止まらなかったといいます。

なぜタワマン経験者は「北向きの部屋」を選ぶのか

タワマンからタワマンに住み替えをする人は「あえて北向きの部屋を選ぶ」というのが不動産あるあるだといいます。

 

北向きの部屋を選ぶ理由は大きく2つ。前述の男性のように、「南向きの部屋の住み心地が、それほどでもない」ということ。高温多湿の日本では、カビの問題から「南向き」を重視して住まいをつくる傾向にあります。南向きの部屋に大きな窓を設置するのは、光を多く取り込み、湿度が上がらないようにしてカビの発生を防ぐ狙いがあるのです。

 

タワマンの場合、地面に近い低層階はカビが発生しやすいといわれていますが、高層階になると湿気の影響を受けにくく、南向きのメリットは特にありません。また最大のウリである眺望を楽しめるよう、窓を大きくとる傾向のあるタワマンの場合、北向きの部屋でも光が多く入り、明るさも十分。一方で南向きで高層階だと、構造にもよりますが、日当たりが良すぎて暑くなったり、家具や壁が日焼けしたりすることもあるといいます。

 

もうひとつの理由が「ほかの方角の部屋よりも安い」ということ。南向き神話の残る日本において、北向きの部屋はほかの方角の部屋よりも家賃が安く設定されているケースがみられます。それはタワマンも同様。それでいてタワマン最大の魅力の眺望は、南向きの部屋よりもいいということも珍しくありません。

 

住み心地がよく、安いのであれば、北向きの部屋を選ぶ……理にかなった選択です。せっかくのタワマン暮らし。先輩たちの声にしっかりと耳を傾けて、後悔のない部屋を選びたいものです。

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

 

■入所一時金が1000万円を超える…「介護破産」の闇を知る

 

■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走

 

 

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧