「面倒みれない分お金を多めに出す」は平等ではない
また、介護に必要なのはお金だけではありません。お金がなければ「情報」と「ネットワーク」を駆使しましょう。
介護の世界は非常に複雑なので、「知っている人だけが得をする」という側面もあります。どんな制度を利用するのが得なのか、早めに情報を集めておきましょう。
お金がないと介護を外注するのがむずかしくなるので、介護を家族で背負う部分が増えるのは事実。きょうだいの中でどんな手助けが期待できるか、いまから話し合っておきたいものです。
親の介護費用を子どもが分担する場合、「きょうだいで均等に」が前提です。「オレはあまり手伝えないから、お金を少し多めに出すよ」という提案は一見平等のようですが、親の要介護度が上がったとき「月たった1万円で、介護を全部押しつけられてしまった」という状況になるかもしれません。
事情によって完全に均等にはいかないと思いますが、まずはその前提をくずさないことが大切です。
上大岡 トメ
イラストレーター
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