比マルコス大統領「次年度予算案」提出…重点配分にみる、2024年「フィリピン経済」の行方

8月7日週「最新・フィリピン」ニュース

比マルコス大統領「次年度予算案」提出…重点配分にみる、2024年「フィリピン経済」の行方
写真:PIXTA

一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏が、フィリピンの現況を解説するフィリピンレポート。今回は来年度の国の政策が明確に現れる、フィリピンの2024年度予算案の内容とともに、最新の不動産マーケットの動向についてみていきます。

フィリピン次年度予算案…教育・インフラ・農業・防衛費、増加

2024年の国家予算案がマルコス大統領によって議会に提出されました。この予算案は5.768兆ペソで、教育、インフラ、農業、防衛への配分を増加させることを目指しています。2024年の国家予算は今年の予算よりも9.5%増加し、国内総生産(GDP)の21.7%に相当します。

 

教育セクターが最大の配分を受け取りました。教育セクターには9,247億ペソが割り当てられ、今年の予算よりも3.3%増加しています。これには、高品質な大学教育プログラムの実施に511.2億ペソ、教科書や教材に120.4億ペソ、学校での給食プログラムに117.1億ペソが割り当てられました。

 

引き続き、インフラ開発も大きな予算割り当てを計画していて、、マルコス大統領が提唱する交通インフラ整備計画「Build, Better, More」プログラムに1.42兆ペソが割り当てられ、これは国内総生産の5.3%に相当します。このプログラムは特に道路網や鉄道システム、特に北南通勤鉄道システムとメトロマニラ地下鉄プロジェクト第1フェーズなどの交通インフラを優先しています。

 

農業セクターには1,814億ペソが割り当てられ、今年の予算よりも4.5%増加しています。これには米、トウモロコシ他の高付加価値作物の地域生産を促進するプログラムが含まれています。

 

一方、健康セクターの予算は今年の予算よりも2.7%減少しており、フィリピン保険公社に1,015.1億ペソの予算が割り当てられ、社会福祉・発展省に209.9億ペソが割り当てられます。

 

国防予算は14.16%増加し、2,322億ペソが割り当てられますが、労働・雇用セクターの予算は14%減少し、405億ペソになります。

 

この予算案に対する批判もあり、社会福祉、労働、健康、住宅の予算が削減されている一方で、インフラ、軍事、警察、債務返済の予算が著しく増加しているとの指摘があります。予算は、8月10日に予算調整委員会が説明会を行い、9月18日に予算に関する議論を開始し、9月末までに予算承認することを目指しています。

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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