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債務整理をすると手持ちのクレジットカードはどうなるのか、知っていますか? クレジットカードはやはり便利なので持っていたいですし、債務整理をした場合の影響が気になりますよね。本連載は、司法書士法人みどり法務事務所が運営するコラム『スマサポ』から一部編集してお届け。本稿では、債務整理をするとクレジットカードはどうなるのかについて解説します。

債務整理後にカードを利用する方法

デビットカードを作成する

デビットカードとは、カードの支払いと同時に登録している自身の銀行口座から引き落としされるシステムのカードです。そのため、利用限度額は登録している口座の残高額となり、キャッシングやリボ払いなどもできないため、使い過ぎを自然に防ぐ事ができる安心・安全なカードと言えます。

 

デビットカードであれば信用情報機関に事故情報として登録されていても作る事が可能であり、クレジットカードと同じように、店頭やネットショッピング、海外でも利用可能です。

 

家族カードを使わせてもらう

家族カードの信用は主会員を基準に判断されますので、自分が任意整理をしても、家族を主会員として家族カードを作成すれば、家族会員としてカードを利用する事は可能です。

 

もっとも、家族カードを利用した分は主会員が返済する必要があるため、使いすぎると主会員であるご家族に迷惑がかかってしまいます。使い過ぎには気を付けて使用するようお勧めします。

 

ETC専用のパーソナルカードを作成する

ETCパーソナルカードとは、ETCの支払いのみに利用できるカードです。

 

クレジットカード機能がついていないため、カード発行の際、信用情報機関への照会がなされる事が基本的にはないため、信用情報機関に事故情報として登録されていても作る事が可能です。

 

信用情報機関の登録が抹消されるまで待つ

信用情報機関に事故情報としての登録が消えるのは、およそ完済から5~7年後(自己破産や個人再生の場合は、手続開始から5年~10年後)と言われています。クレジットカードを作りたいのであれば、少し長い期間にはなりますが、登録が消えるのを待つという方法もあります。

まとめ

クレジットカードを債務整理した時のメリット

クレジットカードのショッピングやキャッシング利用に対しても、任意整理をすれば利息分をカットする事により、返済額の減額をする事は可能です。

 

また、自己破産または個人再生をすれば、法律の規定に従い元金を0あるいは減らす事が可能です。

 

クレジットカードを債務整理した時のデメリット

クレジットカードを債務整理すると、信用情報機関に事故情報として登録され、債務整理をしたカードは利用できなくなり、カードを新しく作成する事や、新たに他のローン(カードローン、住宅ローン等)を組む事も難しくなります。

 

また、債務整理をしなかった他の手持ちのカードもそのうち使えなくなる可能性が高いです。

 

サービス利用に対して、クレジットカードでしか決済できないケースもあり、カードが使えなくなると何かと不便である事は確かです。また、暫くはクレジットカード以外の他のローンも組めなくなる事から、有事の際にどうなるのかと不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、毎月の返済額が大きくなると日々の生活を圧迫し、精神的な負担が大きくなるのも事実です。また、リボ払いなどで月々の返済額を一定にしていても、中々減らない元金に焦りを感じている方も多いのではないでしょうか。

 

自己破産や個人再生とまでいかなくても、任意整理で利息をカットし、月々の返済額を減らすだけでも、毎月の支払いや精神的負担を大きく減らせるかもしれません。

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