退職翌日に妻から放たれた「衝撃のひと言」
22歳から65歳まで仕事一筋に走り続け、もう気力も体力も限界……。再雇用制度もありましたが夫のAさんは会社を去る決断をしました。妻との老後を楽しもうと思ったのです。
定年退職をしたその日、妻は豪華な料理を作って待っていてくれました。
「お父さん、いままでお疲れ様でした」
そう言葉をかけてくれる妻Bさんに感激した夫Aさん。妻にこんなことを言います。
「これからは2人であちこちに遊びに行こう」
夫Aさんにはこれからのリタイアメントライフの華やかなスタートで、妻もきっと喜んでくれるはずだと思っていましたが……その言葉を聞いた妻は見たこともないような表情をしたのです。きわめて不快とでもいうような苦々しい表情でした。
その翌日、夫Aさんは妻Bさんから衝撃の言葉を受けます。
「離婚してください」
夫のAさんは腰を抜かしそうなほど驚きました。笑いながらなにを言っているのかと妻に返したのですが、妻は真剣な顔でこう続けます。
「いままでずっと我慢して生きてきました。外で仕事をしたくても働くことも許してもらえず、日中に外出しているとどこに行っていたのかと常に言われて。家のことはなにも手伝わないのに掃除や冷蔵庫の中のことには口だけ出され続けました。これから遊びに行こうなんて昨日おっしゃっていましたが、ゾッとしました。今度は私を遊び相手としても利用されるのですか。私はこれまで友達付き合いも許されなかったというのに」
「なにを言っているんだ……」と絶句する夫Aさん。
残念ながら思い当たる節はありました。妻Bさんが近所のスーパーでのパートを始めたいと言っても反対したことを思い出しました。
「男がいる職場で働いてほしくない、なんて言いましたよね。あのときはあまりの幼稚さに呆れました」
妻がそう言うとおりに、夫Aさんは妻に対する束縛が尋常ではなかったのです。
「それは若いときの話だろうに……」Aさんは動揺を隠せません。
妻には自分の母親のように、家の中のことだけやっていてくれたら安心だと思ったのです。働くことには反対。友達と泊まりの旅行に行きたいと言ったときにも確かに大反対しました。我ながら幼稚だったかもしれません。
「でも、俺が頑張ったからお前たちを食わせられたんじゃないか」とAさんは反論します。「休みもなく働いたのは自分のためではないよ。それも理解してくれないのか」
しかし妻Bさんは冷静にこう答えるだけです。
「それは感謝していますが、いつもそうやって話をそらそうとしますよね。思いやりも自由もなく生きていくのはもう嫌なんです」
退職した翌朝にこんなことを言われるとはテレビなどでたまに見たことはありますが、我が身に降りかかるとは思いませんでした。
人が変わったかのような妻に対して、Aさんは離婚を承諾。がっかりするAさんでしたが、妻はさらに衝撃的な要求をしてきたのです。
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