(※写真はイメージです/PIXTA)

「年収200万円以下」の人が「年収450万円」を目指すのと、「年収2000万円」の人が「年収1億円超」を目指すのではそのやり方は違う──そう語るのは、預金残高391円だったところから年収1億円、資産10億円となり、日本人のトップ1%に入る富豪となった末岡由紀氏。過去5万部のベストセラー本も著書に持つ。本稿では、投資のテクニックから資産配分の最適化まで記された末岡氏の著書『預金残高391円だった僕が資産10億円になれた お金の引力』より、以下一部編集・抜粋してお届けする。

「夢に予算を付ける」ことでお金の引力が大きくなる

そして数年前、行きつけのバーのマスターに誘われて海外ワイナリーツアーに出掛けた。場所はアメリカ・カリフォルニア州にあるナパ・ヴァレーとソノマ・ヴァレー。

 

ぶどう畑は、縦横に整然とぶどうの木が並び、豊かな緑色をたたえてどこまでも続いていた。ワイナリーの施設はどこも立派で清潔感があり素晴らしかった。

 

僕がそこで何よりも衝撃を受けたのが、ワイナリーオーナーの楽しそうな姿だ。たくさんの友達や顧客に囲まれ、優雅に、ずっと笑顔で対応していた。

 

このとき「彼のようになりたい!」と強く強く思ってしまったんだ。

 

豊かな自然のなかで美味しいワインを作り、仲間やお客様に提供する……。なんて素敵な人生なんだ! 以来、「ワイナリーのオーナーになること」が僕の夢になった。

 

帰国後、ワイナリーのオーナーになる夢の予算を立てた。

 

ぶどう畑を作るための土地代、開墾費用、建物の建設費、ワイナリーの作り方を学ぶ費用、ワイナリーの市場調査費用など、準備だけでもその費用は膨大になった。完成後の維持費がいくらくらいかかるかも調べた。

 

予算を組みはじめると、夢を実現するためにやるべきことが具体的に見えてくる。

 

たとえば、そもそも日本では個人が農地を取得するにはいくつかの要件を満たさなければならないことがわかり、その準備を整える必要があった。ワインのぶどうづくりの知識はどこでどのように学べるのかを調べる必要もある。そして本気で調査をし、専門家に話を聞いたり、国内のワイナリーを見学したりするうちに、予算額がよりリアルなものになっていった。

 

頭のなかの妄想が現実味を帯びるようになり、「これは本気でお金を用意しよう」と考えるようになったのだ。

 

その後、1年間かけて僕は北海道から長野県に度々通い、ワイナリーづくりとワイン用のぶどうづくりを学んだ。

 

これまでに、12ヘクタールの農地も取得した。これは1万2000平米で、東京ドーム約3個分だ。現在は、そこに食用とワイン用のぶどう畑、いちご畑、栗の木がある。これらを楽しみつつ、ワイナリーのオーナーになるという夢実現に向けて走り続けている途中だ。

 

このように夢に予算をつけると、「この夢の実現のためになんとしてもお金を貯めよう!」「もっと仕事をやろう!」などと頑張れる。そしてまた、夢が現実味を帯びる。夢が夢で終わらなくなるんだ。

 

その夢が大きければ大きいほど、お金の引力も大きくなる。まずは夢を書き出してみよう。

 

そしてその夢の実現のための予算を立ててみよう。

 

〈年収2000万円になるためのマインドセット〉

 

夢を描こう、そして夢に予算をつけよう

 

お金の引力

お金の引力

末岡 由紀

サンマーク出版

お金持ちの人とお金持ちではない人の“中身”はそう変わりません。 ずば抜けた才能や、恵まれた環境など関係なく、 お金持ちになることはできるのです。 では、お金持ちになった人は何をしたのでしょうか。 それは「お金の…

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