分かりやすい!「株でもうけている人」が徹底的におさえている4つのポイント。リーマンショックで「損をした人」との比較を添えて【専門家が解説】

分かりやすい!「株でもうけている人」が徹底的におさえている4つのポイント。リーマンショックで「損をした人」との比較を添えて【専門家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

人生100年時代を迎え、日本においては「貯蓄から投資へ」シフトさせることを政府は推奨しています。投資から得られる所得、すなわち「資産所得(財産所得)」を増加させる「資産所得倍増計画」が掲げられています。そんななか、若年層や働く世代を中心に米国株投資が注目されています。本記事では、米国株投資をこれから始めようと考えている方にも分かりやすいよう、米国株を例に株投資の基本について、専門家であり東京大学経済学部で教鞭も執っている山内英貴氏が解説します。

長期資産運用は基本原則の徹底とリスク管理が重要

いかがでしたでしょうか。今回は資産運用の基本原則を改めて考えるというテーマのもと、お話をさせていただきました。

 

米国株投資を例に資産運用において重要だと考えることを述べてきましたが、誰においても米国株投資が最適解であると言うつもりはありません。個人が長期資産運用を実現する上で重要なのは今回挙げた基本原則を徹底することももちろんですが、リスク管理の観点です。

リーマンショックで損をした人の共通点

米国株は長期目線では、米ドルベースで安定したリスクリターンを実現してきたわけですが、前述の通り、日本円ベースで運用する日本居住者が投資をする際には為替リスクが発生します。

 

例えば、米国居住者と日本居住者が同じ米国株の銘柄を同じタイミングで購入したとしてもリスクリターンの数値は為替の影響により、異なってきます。日々の値動きは日本居住者の方が為替変動のリスクを抱える分、大きくなる傾向があります。

 

リーマンショックなど過去の例を見ると、米国株自体も大幅に下落するなかで、「有事の円買い」により為替も円高に進んでいくというダブルパンチの構図も見られました。日本円を米ドルに換えて米国株に投資した日本居住者が、1年のうちで資産が日本円ベースだと半値近くになるほどの大きなドローダウンを経験したのです。

 

今の時点から過去を振り返れば米国株は回復しており、売らずにもっておけばよかったんだねと「言うは易し」ですが、当時は市場の混乱に終わりが見えず、夜も眠れないほどでした。結果、底値で売ってしまい、投資をやめてしまう方が多かったのです。

 

個人が長期資産運用を行う上で同じようなドローダウンは今後発生しないとは言えません。そこで必要になるのがリスク管理の考え方です。

 

 

山内英貴

株式会社GCIアセット・マネジメント 代表取締役CEO

東京大学経済学部非常勤講師

 

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