今も凄いのにさらにパワーアップして使いやすく!お金を増やして節税もできる「つみたてNISA」の威力が想像のナナメ上をいくワケ【元国税専門官が解説】

今も凄いのにさらにパワーアップして使いやすく!お金を増やして節税もできる「つみたてNISA」の威力が想像のナナメ上をいくワケ【元国税専門官が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

サラリーマンの給料や退職金は上がらないのに、税金や社会保険料等の負担は増大しています。自衛手段として「節税」する必要がありますが、利用できる手段は貴重です。本記事では元国税専門官である小林義崇氏が、新刊著書『会社も税務署も教えてくれない 会社員のための節税のすべて』(PHP研究所)から、節税しながらお金を積み立てることができる「iDeCo」と「企業型DC」について解説します。

2024年からつみたてNISAがパワーアップ

現在のルールでは、「つみたてNISA」の非課税期間は最長20年となっています。したがって、20年後には現金化するか、課税口座に移行する必要があります。課税口座に移行した後は、運用益は非課税にならず約20%の税金がかかります。

 

このデメリットが、2024年1月にスタートする新しいNISA制度(以下、「新NISA」)で解消される予定です。

 

「新NISA」では非課税期間が無期限となっており、「新NISA口座」内で運用を続ける限り、ずっと税金がかかりません。また、現在の「つみたてNISA」で口座開設できるのは2023年までとなっていますが、「新NISA」にはそのような期限はなく、いつでも口座開設できます。

 

年間投資可能額についても、「新NISA」はパワーアップします。

 

「新NISA」には、従来の「つみたてNISA」に相当する「つみたて投資枠」と、個別株投資などに対応する「成長投資枠」という2つの枠があります。

 

「つみたて投資枠」は年間120万円、「成長投資枠」は年間240万円が限度で、これらの枠を併用できるため、最大で年間360万円まで投資をすることが可能です。

 

現状の「つみたてNISA」の限度額が年間40万円であることを考えると、「新NISA」の限度額はかなり増えたと言えるでしょう。

 

ただし、「新NISA」には、非課税保有限度額という枠組みがあり、1人が生涯で使える非課税枠は1800万円まで(この内、成長投資枠は1200万円まで)となります。

 

出所:金融庁ホームページ(一部省略)
[図表1]2024年以降の「新NISA」のしくみ 出所:金融庁ホームページ(一部省略)

 

「新NISA」がスタートすると、これまでよりも投資で資産を増やしやすくなります。投資の判断は慎重に行う必要がありますが、老後資金や教育費、自宅の購入費などの将来の大きな出費に備えるために「新NISA」の活用を検討するといいでしょう。

 

 

小林 義崇

マネーライター

 

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