資源高でボロ儲けのロシアだが…「国家崩壊」のカウントダウンが秒読みと言い切れるワケ【元国連職員が解説】

資源高でボロ儲けのロシアだが…「国家崩壊」のカウントダウンが秒読みと言い切れるワケ【元国連職員が解説】

インターネットでは世界中の情報をリアルタイム取得でできる反面、玉石混交の情報が混在しており、その信憑性を見極めることは簡単ではありません。そこで、元国連職員で現在はロンドンに住む谷本真由美氏が、日本人の知らない「ロシアの実態」を解説します。現在、石油や天然ガスで大きな利益をあげているロシアが「崩壊直前」といえるワケをみていきましょう。

ロシアの命運は「石油や天然ガスの値段」次第

そんな調子なので、技術開発をしようとか、中小企業を育てようとか、海外から人材を呼び戻そうなんて動機もないので、産業も発達せず、汚職をどうにかしようという気も起きず、他の国からは中長期での経済的安定性が懸念されていました。石油や天然ガスの値段が下がればロシアの先行きが危ぶまれるのです。

 

ロシアのリーダーたちはここ数十年、何もしてこなかった。湧き出る石油と核兵器により国としての体裁が保たれてきたのです。

 

石油と核により見かけの豊かさが保たれ、通貨が安定している以上、人々はこの国は平穏だと思いこんできた。ロシアは何も生み出さず、豊かになったのは石油が湧き出る地域と利権を独占した権力者だけです。

 

ところが今後は石油を買ってくれる国が激減し、そのため“宝の持ち腐れ”となり、なんの付加価値も生みだせないロシアは、これまでのような豊かさを享受できなくなるので崩壊するのが目に見えています。

 

 

谷本 真由美

公認情報システム監査人(CISA)

 

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本記事は、谷本真由美氏の著書『世界のニュースを日本人は何も知らない4(ワニブックスPLUS新書)』より一部を抜粋し、再編集したものです。

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