(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

政策金利は10%に上昇

■メキシコ銀行(中央銀行、中銀)は11月10日に金融政策決定会合を開き、政策金利を9.25%から10%に引き上げました。

 

■中銀による利上げは12会合連続、0.75%の利上げは6月以降4会合連続となります。高水準が続くインフレへの警戒に加え、経済的なつながりの強い米国で利上げを続ける米連邦準備制度理事会(FRB)の動きに追随した格好です。

 

経済は堅調持続も、ジリ高続くコアインフレには注意

■好調な農業生産や個人消費を背景に、メキシコ経済は順調に拡大しています。今年7-9月期の実質GDPの成長率は前年同期比で4%を超え、市場予想を上回る伸びとなっています。

 

■一方で、インフレは高止まりが続いています。中でも、変動の大きい食品やエネルギーを除いたコアインフレはじり高傾向が続いています。10月の同指数は前年同期比で+8.42%の伸びを記録し、これまでインフレをけん引してきた同総合指数の+8.41%をわずかながら上回りました。

 

今後の展開:追随利上げ継続でペソは堅調維持

■弊社では、堅調な景気や高止まりが続くインフレ動向を踏まえ、中銀は12月の次回会合でもFRBと同幅の追加利上げを実施するものと予想しています。このため年末の政策金利の水準は、次回12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果次第となり、10.5%、ないしは10.75%まで引き上げられるものと予想しています。良好な経済ファンダメンタルズや中銀の積極的な利上げ姿勢を映し、通貨ペソは1米ドル=20ペソを中心とした堅調推移が当面続くものと予想しています。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『メキシコ中銀は0.75%の利上げ継続、政策金利は10%に。今後の展開は?【専門家が解説】』を参照)。

 

三井住友DSアセットマネジメント株式会社

 

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