『Capital』より(写真:Anteneh Aklilu)

エチオピアのニュース・メディア『Capital』より、エチオピアやアフリカを中心とした金融・経済・政治に関するローカルな現地ニュースを翻訳・編集してお届けする。

国営保険会社「保険金支払額327%急増」も、輝かしい業績

国営保険会社であるエチオピア保険会社(EIC)は、金融セクターの開放に対応するため新しい戦略を実施したことを明らかにした。保険業界をリードする同社は、現地の競合他社に負けないような経営戦略をとってきたと話す。

 

最近の政府主導による「外国人事業者への金融業界の開放」と「アフリカ大陸間における自由貿易の到来」は、エチオピアの金融業界にとってこれまでにない、革新的な出来事であった。

 

EICのCEOであるネッツァネット・レメサ氏は、このような新たな競争の到来を考慮し最新のプログラムを開発したことを明らかにした。

 

また、「これまでの戦略は閉鎖的な市場を対象としていたが、これからは変化と差し迫ったビジネストレンドを考慮し、進化させ続けなければならない」と述べた。

 

「新しいプログラムに沿って、EICはパートナーとともに、スタッフの能力開発、経験の共有、専門的な支援を促進する」(レメサ氏)

 

EICは、保険金支払い額が327%も急増したにもかかわらず、決算期には素晴らしい業績を収めた。

 

同社は、2021/22会計年度には、前年度より17.1%高い13億エチオピア・ブル(約2,484万米ドル)を確保したことを明らかにした。今年の保険引受成績は18億エチオピア・ブル(約3,440万米ドル)で、2020/21会計年度の成績から29.1%増加した。投資やその他の収入も前年比10.3%増の5億2,830万エチオピア・ブル(約1,010万米ドル)となり、素晴らしい結果となった。

 

また、年間の総収入保険料も7.3%増の65億エチオピア・ブル(約1億2,422万米ドル)となった。EICの保険料のシェアは、民間企業17社を含む18社が加盟する業界全体の39.3%となっている。

 

しかし、その年の保険金支払額は327%も急増し、54億エチオピア・ブル(約1億320万米ドル)となった。

 

レメサ氏は、保険金支払額は前年度に比べて大幅に増加したが、それでも同社が設定した年度予測からは33.7%低くなっていると述べた。会計年度末には、EICの補償額は4兆エチオピア・ブル(約764億4,272万米ドル)に達し、前年同期に比べ4分の1以上増加した。

この記事は、GGOが提携するエチオピアのメディア『Capital』が2022年9月4日に掲載した記事「EIC fortifies strategy as financial sector opens up」を翻訳・編集したものです。

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