(※写真はイメージです/PIXTA)

今まで「ダメ出し中心」で、上から目線でガンガン指示するのが日常だった人に、「コーチ的な関わりを増やしましょう」と言っても、いきなり変えるのは難しいものです。簡単にすぐに効果がでる方法があります。エグゼクティブコーチの大平信孝氏が著書『部下は動かすな。』(すばる舎)で解説します。

サンドイッチ法従来のやり方を変えない

■今すぐ効果が出るサンドイッチ法

 

コミュニケーションの「入り口」と「出口」を変える方法です。

 

従来のコミュニケーションは、長年積み上げて習慣化されています。たとえば、今まで「ダメ出し中心」で、上から目線でガンガン指摘するのが日常だった人に、「コーチ的な関わりを増やしましょう」と言っても、いきなり変えるのは難しいこともあります。

 

そんなときにオススメしているのが「サンドイッチ法」です。

 

サンドイッチ法の特徴は、従来のコミュニケーション自体を変える必要はないこと。

 

変えるのは、コミュニケーションの「入り口」と「出口」だけです。

 

部下が報連相などで話しかけてきたとき、

 

「なにやってんだ」
「だからダメなんだ」
「そもそもの考えがなってない」

 

と頭ごなしに言っていませんか。部下側としては、「また説教か……」と内心思い反省しているフリを演じる流れになりがちです。

 

人は頭ごなしに正論を言われても、それを真摯に受け止める人はごく少数。心理的には反発するか、自分を責めるかで、その後、話をした内容通りに行動する流れに至らないケースが多いです。

 

■入り口と出口を変えれば、印象は変えられる

 

そのため、まずは、部下が話しかけてきたらイエスセットで受け止めます。

 

イエスセットとは、「ニュートラルに受け止める」ことです。これは話の内容に対して「同意」するということではありません。

 

「そういうことがあったんだね」
「△△さんは、その事態をそう受け止めたんだね」
「今、そういう状況なんだね」

 

そのあとは、いつものコミュニケーションでかまいません。つまり、ダメ出ししてしまってもかまいません。

 

次ページ日々の会話の入り口と出口を変えてみる

※本連載は、大平信孝氏の書籍『部下は動かすな。』(すばる舎)から一部を抜粋し、再編集したものです。

部下は動かすな。

部下は動かすな。

大平 信孝

すばる舎

「部下が動いてくれない」「部下が一向に成長しない」「怒っても褒めてもうまくいかない」「チームが全然まとまらない」「リーダーとしての自信がない」… このような悩みを抱えるリーダーのあなたは、なんとかして部下・チ…

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