(※写真はイメージです/PIXTA)

親とのコミュニケーションが取りづらい思春期・反抗期に海外留学をして親元から離れて寮生活をすると、子どもが大きく成長する可能性があります。本人にとっても、親にとっても、大きなメリットがあると考えられます。歯科医師の成田信一氏が著書『自分で考え、やり抜く子の育て方』(プレジデント社)で解説します。

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中高6年間で留学をさせるタイミングは

■次男の留学…で英語力向上、親への依存脱却を狙う

 

ここからは、コロナ禍が収まって留学が実現できるようになった時の参考になるように、わが家の次男の留学体験を紹介します。加えて、中高一貫校に進学させた場合の最適な留学時期や滞在先についてご説明します。

 

私が提案する“中高の6年の間に「英語を勉強すること」と「歯列矯正」をセットで考えること”について、具体的にどう考えればよいのか、海外留学を視野に入れた場合の最適な歯列矯正のスケジュールもご紹介したいと思います。

 

わが家では、長男は中学受験を経て中高一貫校へ進学し、中学1年生で歯列矯正をしました。現在大学3年生ですが、実は中高時代はタイミングが合わず、留学はしていません。それが親としてはやや心残りです。

 

次男は、長男とは別の中高一貫校に進み、中学3年生の時、ニュージーランドのオークランドに留学させました。ちなみに歯列矯正は、スケジュールが合わずにまだ実施していませんが、タイミングをみてやる予定です。

 

現在、中2の長女も中高一貫校で、そろそろ歯列矯正をして、先に述べたように高校に入ったら留学させる方向です。

 

ということで、ここでは次男の留学経験についてお伝えしたいと思います。

 

通常、1年間の海外留学をするとなると、帰国時に一つ下の学年になってしまうことが多いと思います。学校によっては元の学年に戻れますが、日本での勉強に支障が出てしまいます。それならば中高を6年間で卒業し、その間に1年海外留学し、さらに日本での勉強に“抜け”が生じないようにできたらいいと思いませんか?

 

そんなうまい方法があるわけないと考えるのはもったいないです。実はこれを実践している学校が奈良県にあります。西大和学園です。この学校では、中2までに中学の学習が完了することから、中3の1学期に高校の学習をしたあと、翌年の1学期までアメリカに留学して、帰国後は高校からの入学生と一緒に高校の勉強を再開するという独自のプログラムが用意されています。

 

同じことを次男の通っている中高一貫校でできないかと考え、学校の先生と何度か相談をしました。

 

というのは、進学に力を入れている中高一貫校では多くの場合、中2までに中3の学習内容を終え、中3で高校の学習をスタートします。ですから、中3から1年間留学するとしても、中学の勉強はすでに終えていることになります。

 

そして、高校からの入学も可能な一貫校であれば、たいていの場合、中学からの進学クラスとは別に、高校入学クラスが設けられています。留学を終え帰国した時に、この高校入学クラスに入れば、高校の学習内容に後れを取らなくて済むというわけです。

 

こうした中高一貫校ならではのメリットをうまく活かせば、英語力も伸び、日本での学習内容に“抜け”がなくなります。ただ、ここで注意しておきたいのは、高校からの入学生を受け入れている中高一貫校でなくては、このメリットを享受できないということです。

 

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※本連載は成田信一氏の著書『自分で考え、やり抜く子の育て方』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

自分で考え、やり抜く子の育て方

自分で考え、やり抜く子の育て方

成田 信一

プレジデント社

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