資産運用による収入を得ながら好きな仕事だけする「サイドFIRE」は、比較的ハードルが低く、日本においても実現性が高いといえます。とはいえ、資金計画は綿密に練りたいもの。教育費や自宅といった、ライフスタイルの根幹にかかわる部分はどうするべきか、具体的なプランを交えつつを解説します。

よりよく生きるため…サイドFIREへの計画術

人生観に合った家に住もう

仕事を続けていくにしても、サイドFIREはさまざまな選択肢があります。

 

前節の住居の話については、賃貸か購入か、どちらでもサイドFIREに支障は出ません。FIRE以前に生活費を圧迫する家の購入はNGですが、どちらか希望するほうでよいでしょう。この際、検討すべきは、生き方のほうです。たとえば賃貸となると、引っ越しが容易になります。常に最先端の地域に住むのも可能ですし、生活費が安い海外に移住するというのも考えられます。

 

個人事業主であれば場所を選ばずに働けるので、キャンピングカーで国内を旅しながら生活するということも可能です。最近は会社員でもテレワークが広がっていますし、時短社員として負担が少なければ夢ではないでしょう。

 

 

これらは、結局のところ自分一人で決めるのではなく、家族の話し合いが重要になる事柄です。

 

そうした働き方・生き方がしたいとして賃貸を選ぶのであれば、それでよいと思いますし、自分が気に入った場所でゆっくり過ごしたいと考えれば購入するのでよいと思います。先述のように、両者にはそれぞれメリットがあります。

 

よりよい生き方を探す

一方で、サイドFIREをするための人生になっては意味がありません。自分のよりよい生き方のためにサイドFIREがあるということを忘れないようにしてください。

 

完全に労働から解放されるということに憧れる気持ちもわかりますが、何も仕事は苦しいことのみというわけではありません。その経験で得られることも大いにあります。

 

マーケットが荒れ、運用が厳しくなっても、働いていてスキルアップを継続していれば、フルタイムで働く仕事に戻り収入を確保することもできます。

 

自分なりの方法で投資する

下記の図は、毎月の投資金額・期間・運用利回りから資産総額がわかる速算表です。この表で言えば、月10万円を投資する場合、4500万円は6%で運用できれば20年で達成できます。3%ほどでの運用となれば25年が必要です。

 

 

早く達成したければ、さらに働いて月々の投資額を増やすという選択になります。毎月の投資額をもう少し減らして“ゆるく“取り組みたいということであれば、勤労収入の割合を増やしたサイドFIREを目指し、投資額を減らすという選択になります。

 

 

 

頼藤 太希
株式会社 Money & You 代表取締役

高山 一恵
株式会社 Money & You 取締役

 

 

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本記事は『マンガと図解 はじめてのFIRE』(宝島社)より抜粋・再編集したものです。

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