「以前に比べて、XXXな人が面接に来てくれるように」
企業型確定拠出年金の導入は、今いるスタッフのモチベーションや定着率の向上だけでなく、新規採用の面でもメリットがあるといいます。
最大の理由は、ハローワークの求人票や求人広告に社内制度として「企業型確定拠出年金加入」と記載できるため、退職制度の充実度が「見える化」できることです。医療業界、とりわけ中小規模の医療法人では、企業型確定拠出年金を導入しているケースがまだ少ないため、他の医院との差別化にもなり、効果は大きいといいます。
「以前に比べて、優秀な人が面接に来てくれるようになった印象はあります。面接でも志望動機として『退職金制度が充実しており、従業員の将来的な生活設計まで考えてくれているから』といった答えが返ってくることがあるので、応募してくる方たちはそういうところを見ているのだなと、改めて実感することもあります」
また、実際に制度を使うことで、A理事長自身改めて確認できたのが節税メリットです。
「拠出金は非課税で、手数料は法人が負担します。そうすると、税引き後の手取り給与から投資する場合に比べて、かなり大きな金額を運用できるわけです。この違いは本当に大きいと思いました」
細川知宏
企業年金コンサルタント