(※画像はイメージです/PIXTA)

電球を売るためにニューヨークの街に2000球を一斉に灯すというお祭り騒ぎを演出し、エジソンはまんまと人々の期待感を煽り、話題を独占しました。研究資金を獲得するためには手段を選ばない型破りの行動をとったといいます。※本連載は精神科医である和田秀樹氏の著書『孤独と上手につきあう9つの習慣』(大和書房)から一部を抜粋し、再編集したものです。

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研究資金を獲得するためには手段を選ばない

■なぜ「型破り」の行動ができるのか?

 

エジソンは他者からどう思われるかということについては、相当、無頓着な人間でした。

 

エジソンが白熱電球を開発していたときのこと。当時のアメリカはまだアルコールランプやガス灯の時代で、火災が相次ぐため、電気に大きな期待が寄せられていました。

 

すでにいくつかの電球が開発されてはいたのですが、それらには大きな問題がありました。フィラメントがプラチナ製で、点灯すると高熱になるため、すぐに燃え尽きてしまうのです。これでは発光時間が短すぎるうえ、コストが嵩んで実用化ができません。

 

エジソンもこのフィラメントの改良に乗り出していたのですが、普及させられるほどのレベルのものはなかなか作り出せませんでした。マニラの麻、ブラジルの繊維、段ボールやティッシュペーパーにヤシの葉……考えつくありとあらゆるものを試しては、失敗を重ねていました。

 

そんなある日のこと。まだ研究の道半ばであるエジソンは、マスコミ連中を集めてこう言い放ったそうです。

 

「私はこれまでいかなる科学者も思いつかなかった方法で電灯を作った。私が目的を達成した方法を知れば、みんな“どうしてそれを考えなかったのか”と首をひねるだろう」

 

もちろん、大ウソです。多少の進歩はあったものの、まだまだ実用化にはほど遠いレベルでした。これで実用化ができなければ、単なるほら吹きとして糾弾されていたでしょう。

 

こんなふうに大風呂敷を広げた背景には、世間の期待感を高めて研究資金を獲得するという思惑もあったようです。思惑のためには手段を選ばない、人からどう思われようが知ったことではないというエジソンの一面が、ここにはあらわれています。

 

その後、フィラメントに日本の竹を使うことを考案し、電球の発光時間を延ばすことに見事成功。なんとか実用化に漕ぎつけ、さすがのエジソンも胸をなで下ろしたのではないでしょうか。

 

すると、今度は電球を売るためにニューヨークの街に2000球を一斉に灯すというお祭り騒ぎを演出し、街は大騒ぎ、エジソンはまんまと人々の期待感を煽り、話題性を獲得しました。

 

こうしたやり方がいいかどうかはさておいて、孤独に打ち克ってきた人は、それまでの常識をためらいなく打破し、自分の信じた道を突き進むという強さを手にします。

 

そうした強さは、自分の絶対的な味方になってくれる存在がいてはじめて発揮されるものなのです。

 

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孤独と上手につきあう9つの習慣

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