(※写真はイメージです/PIXTA)

アパート経営は、なんといっても「利益の最大化」が第一目標です。それを実現するためには、徹底したコスト意識はもちろん、リフォームにおいても「費用対効果」を厳しく見極めなければなりません。その部分をいい加減にしてしまうと、結果に大きな差が開いてしまいます。専門家が分かりやすく解説します。

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そのリフォーム費用、どれだけ元が取れている?

アパート事業は、利益=(売却額− 取得額)+(収入−支出)を最大化することが目的です。リフォームに関しても、この考え方を適用しなければ事業はうまくいきません。費用対効果(=「利回り」という考え方)が重要なのです。

 

その費用をかけること(支出をすること)でどれだけの賃料を取れるか? 賃料下落をどれだけ食い止められるか? 売却価格にどれだけ反映されるか?ということです。

 

アパート事業は長期にわたりますので、リフォームについても投資基準を持って行う場合と、持たないで行う場合とではその運用結果に大きな差が出てきます。

 

クロス一つとっても、同じようなデザインで価格の差は倍ほどありますし、その気になればいくらでも高価なものが存在します。

 

つまり、賃料上昇分を利回り計算し、物件購入(建築)時の利回りより高ければ施工メリットは高いと判断できます。

 

例えば、和室から洋室への変更工事を行うことで3000円の賃料下落を抑えることができれば、下図の計算式の通りメリットがあると考えてよいでしょう。

 

 

このように、リフォーム(アップグレード工事)にも「利回り」という考え方を取り入れることで、やるべきものと、やる必要のないものの判断が明確になります

 

 

次ページ費用対効果の意識がない管理会社に任せては…

※本記事は、『空室率40%時代を生き抜く!「利益最大化」を実現するアパート経営の方程式』(幻冬舎MC)より抜粋・再編集したものです。

[増補改訂版]空室率40%時代を生き抜く!「利益最大化」を実現するアパート経営の方程式

[増補改訂版]空室率40%時代を生き抜く!「利益最大化」を実現するアパート経営の方程式

大谷 義武,太田 大作

幻冬舎メディアコンサルティング

人口減少、住宅供給過剰の社会において、アパート経営は、昔のように何もしなくても家賃が入ってきて利益の出るものではなく、工夫しなければ利益がでない厳しい環境になっています。 そこで本書は、アパート経営における利益…

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