(※画像はイメージです/PIXTA)

算数が大の苦手の2人の子ども。1人は国語は得意で記述力もある。もう1人は国語も苦手で、読書も大嫌い。さて、最終的にどっちが算数の点を伸ばすことができたでしょうか。※本連載は安浪京子氏、おおたとしまさ氏の著書『中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール』(大和書房)から一部を抜粋し、再編集したものです。

読書しないから国語ができないんです

読書が大好きで几帳面なFちゃんのスポット指導(定期的ではなく、夏休みや直前期など短期間のみ指導)に入ることになりました。記述力もあり、読書感想文では何度も表彰されている実力派で、国語は安定して高偏差値をとります。

 

その一方、算数が大の苦手。高校生のような達筆さで理路整然と式が並んでいる算数の宿題ノートは、すべて解説の「写経」。模試の偏差値は国語と算数で20近くの差がありました。

 

4年生から教えていたRちゃんは国語も算数も苦手。読書そのものも大嫌いで、何度かおもしろそうな本を見つくろってプレゼントしましたが、いつも2〜3ページで挫折していました。学習マンガも興味がなく、「あの手この手を尽くしましたが、本を読ませることはあきらめました」とはお母様の談。

 

国語のテストでは時間内に最後の問題までたどりつけないため、漢字と語彙で細かく点数を稼ぎ、客観問題(選択肢問題)で運を天に任せるスタイルです。5年生になっても「6を3で割ると」「6で3を割ると」の区別がつかず、いわゆる〝読解力〞のなさに、算数を教える私も頭を抱えました。

 

さて、最終的にどちらが算数の点数を伸ばしたと思いますか?

 

算数に限らず、どの科目にも読解力は必須です。「読解力のある子は、どの科目も読みちがえやミスがなくて有利」という話も聞きます。となると、国語で安定した点数のとれているFちゃんに軍配が上がりそうですよね。

 

最後に大きく成績(合計点)を伸ばしたのはRちゃんでした。

 

Fちゃんは算数になると、別人格のスイッチが入ってしまうようでした。自信のなさ、点数をとらねばという気負い、全部の問題に目を通さなきゃという焦り……。几帳面なタイプなので計算ミスはあまりなかったのですが、算数の問題文が2行以上になると途端に条件を見落とします。

 

たとえば「立体の頂点から1センチ間隔ですべての辺に点をつけました。全部で点は何個ありますか」という問題の場合、頂点を外して点を数えてしまうのです。

 

「条件文に線を引いてごらん」「数字と単位に丸をつけてごらん」と指示したうえでも、です。

 

次ページ読書はテストの点数を取るためにするものではない
中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール

中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール

安浪 京子 おおた としまさ

大和書房

中学受験では、親が子どもをサポートしようと一生懸命になるほど、無意識に子どもと一体化し、中学受験の迷信に縛られて子どもを追い詰めてしまいがちだ。子どもの人生は合格発表の瞬間に終わるわけではない。大人が子どもの受…

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