外貨建ての運用商品のなかでも人気の高い「豪ドル」。3月の「コロナ・ショック」前後は一時暴落していたものの、その後急反発となり、8月中旬の時点ですでに年初来の高値までほぼ戻すところとなりました。マネックス・ユニバーシティFX学長の吉田恒氏は、豪ドルの長期的な為替リスクについて、「1豪ドル=50円は割れないものの、100円前後は高過ぎる懸念がある」と述べていますが、それは一体なぜなのでしょうか。前回は購買力平価との関係から解説しましたが、今回はリーマン・ショック時の「5年MA」との関係から、中長期的な上下限を推察してみましょう。当連載では、吉田恒氏が「様々な外貨の底値」について考えます。

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