元手が少ない場合はデイトレードも高効率だが・・・
少ない資金から大きく儲けるには、勢いのある株を選んでデイトレードで利益を積み重ねていくのが最も効率のよい方法です。
元手が20万円しかない人が長期トレードをした場合、1年で50%も上がったとしても利益は10万円、元手は30万円にしか増えません。しかし、日々1%の利益取りでデイトレードを繰り返せば、41回目つまり2カ月後には元手は30万円に達します。そのまま続けていけば、1年後には資金の総額はなんと200万円を超えます。
もちろん、これはあくまで計算上の数字で、実際には半分以上が損切りだったりトントンで終わるケースも多々ありますから、ここまで大きく増えることはないでしょう。しかし、それでも少ない資金で始めるならデイトレードをコツコツやるほうが、長期トレードより資金が増えるということは分かってもらえたはずです。ちなみに、5%取りでは、こちらもあくまで計算上ですが、10回のトレードで元手は30万円を超えてきます。
デイトレードに比べると「楽」な中長期投資
一方、資金が数百万〜1000万円以上貯まったら、中期または長期のトレードに移行したり、デイトレードも続けるものの資金の大半は長期で運用したりという人が多いようです。多額の資金を持っている人がデイトレードをしてはいけない、ということではありません。ただ、資金がたくさんあれば、デイトレード以外にも大きく儲ける方法があり、しかもそれはデイトレードに比べると楽な運用方法であるということを言いたいのです。
例えば、1000万円保有していた場合、先ほどの例と同様に1年で50%上がれば、資金は1500万円になります。保有しているだけで500万円も儲けることが可能です。1銘柄ではリスクが高いと思えば、分散して保有することもできます。1000万円あれば、平均して500円、1単元1000株の優良株を20銘柄保有したり、あるいは2単元ずつ10銘柄を保有したりといったこともできるのです。
次回以降は、中長期のトレードの銘柄選びや投資法について、具体的に説明していきます。中期、長期のトレードでは、一度買ったらある程度の期間、その銘柄を保有するため、デイトレードに負けず劣らず銘柄選びを真剣に行う必要があります。逆に有望な銘柄を選べば、1年で50%どころではなく、2年で3倍、3年で5倍など、まとまった資金をさらに大きく増やすことが期待できるでしょう。