資本主義経済における銀行の「信用創造」の機能とは?

ブロックチェーンを使った仮想通貨、AIを利用した投資アドバイザーなど、近年ではフィンテックを活用したサービスが身近に溢れ、目にする機会も多くなりました。本連載では、日本の金融業の仕組みからフィンテックが果たす役割を見ていきます。

世の中のお金のスムーズな流れを支える「銀行」

金融という単語は、「お金の融通」を意味します。

 

融通とは滞りなく流れることであり、個人や企業などの間でお金がスムーズに循環していることにほかなりません。例えれば、全身に血液が円滑に流れることで人間が健康を保つのと同様、社会全体のなかを資金が適切に巡ることで経済が成長し、私たちの暮らしも豊かになります。

 

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金融業、なかでも銀行は、社会におけるこうしたお金のスムーズな流れを支える存在であり、それゆえに古くから信用を集め、高い収益を上げることが認められてきました。

銀行が「お金を生み出す能力」は資本主義経済に不可欠

銀行の重要な機能とされるのが「信用創造」です。

 

相手の返済能力をチェックしたうえで、一定期間まとまったお金を貸したり、支払を猶予したりするのが「信用」です。銀行の信用創造とは簡単にいえば、預金を貸出に回すことで、世の中に流通するマネーを増やす機能をいいます。

 

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例えば、銀行がAさんから100万円の預金を受け入れ、そのうち10%(10万円)は払い戻しなどに備えて残し、残り90万円をBさんに貸し出すとしましょう。話を単純にするため、Bさんはこのお金を再び銀行に預けるとします。

 

すると、銀行はまた90万円のうち10%(9万円)を残して、残り81万円をCさんに貸し出します。Cさんもまたそのお金を銀行に預金し、銀行はまた10%を残して72万9000円を・・・。

 

これを順次、繰り返していくと、もともとAさんが預けた100万円がその何倍にもなって世の中を回ることになるのです。このように銀行には貸出によって「マネーを生み出す」能力があり、まさに資本主義経済において欠かせない役割を果たしているのです。

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連載日本の金融業界を変える~フィンテックの可能性

Tranzax株式会社 代表取締役社長

一橋大学卒業後、野村證券に入社。金融法人部リレーションシップマネージャーとして、ストラクチャード・ファイナンス並びに大型案件の立案から実行まで手掛ける。主計部では経営計画を担当。経営改革プロジェクトを推進し、事業再構築にも取り組んだ。2004年4月にエフエム東京執行役員経営企画局長に。同年10月には放送と通信の融合に向けて、モバイルIT上場企業のジグノシステムを買収。2007年4月にはCSK-IS執行役員就任。福岡市のデジタル放送実証実験、電子記録債権に関する研究開発に取り組んだ。2009年に日本電子記録債権研究所(現Tranzax)を設立。

著者紹介

企業のためのフィンテック入門

企業のためのフィンテック入門

小倉 隆志

幻冬舎メディアコンサルティング

圧倒的な「コスト削減」「業務効率化」「キャッシュフロー改善」を実現する最新技術とは? フィンテックは一時の流行の枠を超え、次のステージに入っているという見方が大勢を占める。 ビットコインのリスクなどマイナス要…

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