前回は、アメリカ現地の不動産管理会社による、ハリケーンへの優れた対応事例を紹介しました。今回は、世界中の投資家が注目する「ターンキー物件」の概要を解説します。

購入したその日から家賃が入るシステム

初めて海外不動産投資をする日本人の投資家が失敗しやすいのは東南アジアに多い「プレビルド(まだ建築が完成していない物件)」への投資や修理をしていない安いだけのぼろ物件を買ってしまい、現地の信頼できる修理業者を見つけられない、見つけたとしても実際に現地で英語で修理の監視ができない、といったパターンです。


そこで日本在住の投資家の方々には、「Turn Key(ターンキー、鍵を回すだけで入れる家の意味)物件」への投資をお勧めしています。


ターンキー物件とは、すでに修繕が完了していて、テナントが入居するだけになっている状態の物件のことです。ごく少数の例外を除き、テナントも入居した状態で販売しているので、購入者は投資物件を購入したその日から家賃が入るシステムです。しかも弊社では築22年以上の物件を丁寧に修繕しているので、日本の皆様には日本の税制の4年の加速度減価償却が使えるというメリットもあります(ちなみにアメリカでは減価償却は27.5年です)。


さてこの良いことずくめのTurn Key(ターンキー)物件ですが、買う前に業者にチェックしたほうが良い点を挙げると、


1)HVAC(冷暖房セントラルヒーティングシステム)は何年物か?


2)現在の屋根はつけてから何年たっているか、もし屋根をふき替えているならそれから何年たっているか?


3)温水ボイラーは新品か? もし古いモノであれば何年物か?

 

の、3点です。


なぜHVAC、屋根、ボイラーの3点が重要なのかというと、これらは家の中でも重要な部分で、重要ゆえに修理や交換にかかる費用が高額になるからです。

購入後も安心・信頼できる業者の選び方

また、このターンキー物件は、売買契約を結んで購入後も、ずっと投資家に寄り添って現地の管理会社と英語でやりとりをし、収支報告を出すなどのアセットマネージメントもする、きちんとした現地在住の日系業者から購入することをお勧めします。


なぜかというと、アメリカのターンキー業者から買ったはいいものの、日本に住む自分には解決不可能な問題が発生し、あわてて弊社に駆け込まれてくるお客様が多いのです。

 

では、どのような業者がいいのでしょうか。業者選定の条件は以下の通りです。


●物件購入や管理会社との契約プロセスを始めから終わりまで、アシストしてくれるか。


●物件管理会社のスクリーニングをしていて、きちんとした会社を使っているか。


●定期的に物件の修理進捗や、保険の期限切れが迫っているなどの情報を教えてくれるか。


●問題が起きたときにすぐサポートしてくれるか。

 

以上の条件をクリアしていれば、あなたの遠距離投資は確実に成功へと近づきます。

本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は著者の個人的な見解を示したものであり、著者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、著者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

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