結婚後、夫からのモラハラに悩む女性は少なくありません。しかし、理不尽な暴言を受けて「すぐに離婚したい」と考えても、十分な準備や証拠がなければ、裁判で慰謝料や離婚そのものが認められないケースもあります。本記事では、結婚後に暴言を吐くようになった夫と別れるために、水面下で離婚準備を進める32歳女性の事例をもとに、山村法律事務所の代表弁護士・山村暢彦氏がモラハラ離婚を有利に進めるための証拠集めの手順を解説します。
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「大黒柱は俺だ!」家の中でふんぞり返る〈手取り17万円〉のモラハラ夫…その水面下で、手取り22万円・32歳妻が進める「逆襲の離婚計画」【弁護士が解説】
「俺は給料が安いから」手取り17万円・34歳夫と手取り22万円・32歳妻の共働き生活
都内のIT企業で正社員として働くミキさん(仮名・32歳)は、3年前に夫のタケシさん(仮名・34歳)と結婚しました。ミキさんの手取りは毎月約22万円。一方、中小企業で事務職をしているタケシさんの手取りは約17万円です。
結婚前、タケシさんは「俺は給料が安いから、結婚しても共働きでお願いしたい」と正直に打ち明けており、その際にはミキさんも「一緒に頑張って生活していけばいい」と快諾していました。
しかし、実際の結婚生活が始まると、タケシさんの態度は徐々に変貌していきました。
家賃や光熱費、食費をはじめとした生活費の大半を、収入の多いミキさんが負担することになったにもかかわらず、タケシさんは、毎日仕事から帰るとソファでスマートフォンをいじり、休日はゲームに没頭するばかり。家事を手伝おうとする素ぶりは一切ありません。
家計は妻の収入に依存も…耳を疑った〈夫の信じられないひと言〉
ある日、仕事でクタクタの状態で帰宅したミキさんは、リビングのソファで寝転がるタケシさんに「少しは家事を分担してほしい」と冷静に頼みました。すると、タケシさんは突然激高し、信じられない言葉を放ちました。
「大黒柱は俺だ! 俺が生活費を入れてやってるから暮らせてるんだろうが!」
ミキさんは耳を疑いました。実際には、手取り22万円のミキさんが生活費の大半を負担し、家計を支えていました。それにもかかわらず、手取り17万円のタケシさんは、自分こそが一家の大黒柱であり、妻を養っていると思い込んでいたのです。
この一件以来、タケシさんの態度はさらに悪化していきました。「お前の飯はマズい」「稼ぎがいいからって偉そうにするな」など、自分の収入に対するコンプレックスを埋めるかのように、ミキさんを口汚い言葉で攻撃するようになりました。