老後の不安を解消するために資産形成を始めたいと考えても、「いまからでは遅いのではないか」「NISAやiDeCoなど、どの制度を使えばいいのか」と悩む人は多いでしょう。しかし、投資の知識や「やり方」ばかりを追い求めても、資産形成はうまくいきません。本記事では、資産形成で挫折しないための考え方や具体的な積立シミュレーション、「投資資金が足りない」と悩む人向けの第3の選択肢まで、YouTubeチャンネル登録者数40万人超の人気FP・鳥海翔氏が解説します。
「月5万円×30年の積立投資」で老後は安泰と断言するワケ。無理なく〈老後資金4,000万円〉を作る方法【FPがシミュレーション】
手堅く増やすなら「全世界株式」か「S&P500」…“勝手に伸びる”インデックスファンドの強み
着実に資産を増やすための投資先として、最も合理的なのが「インデックスファンド」です。具体的には「全世界株式」や「S&P500」を対象とした商品に投資をします。
これらのインデックスファンドには、「時価総額加重平均」という仕組みが組み込まれています。これは、株式の詰め合わせセットのなかで、株価が伸びていく優秀な企業の投資割合を自動的に増やし、株価が下がっていく企業の投資割合を自動的に減らしていくというシステムです。
伸びる企業への投資が勝手に増えるため結果的にリターンが高くなりやすく、何千社にも分散投資されるためリスクも抑えられ、コスト(手数料)も安いというメリットがあります。
「月5万円」の余裕がないなら…節約でも無理な投資でもない〈第3の選択肢〉
「月5万円の積立がいいのはわかったが、現実的にそんな余裕はない」という方も多いでしょう。投資資金を捻出するために「節約」や「無理な投資」に走るには限界があります。
そこで重要になるのが、今の仕事を続けながら別の収入源を作る「第3の選択肢」です。ただし、自分の時間を切り売りするような労働は長続きしません。考えるべきは、「あなたがこれまでの人生で培ってきた知識や経験をお金に換えること」です。
仕事のスキルだけでなく、スポーツ、子育て、趣味など、あなたにとっては「当たり前」にできることでも、世の中の他の人から見れば「お金を払ってでも知りたい価値」があることは非常に多いのです。投資や節約で行き詰まった場合は、自分の経験を棚卸しして、新たな収入源を作る仕組みを模索してみることも資産形成の強力な武器になります。
無理のない範囲で一歩ずつ資産形成を
老後資産を作るためには、小手先の知識よりも「まずは自分がどんな人生を送りたいか」というゴールを明確にすることが不可欠です。
その上で、手数料の安い証券口座でNISAを活用し、「全世界株式」や「S&P500」に長期積立を行うのが最も手堅い方法です。月5万円の継続、あるいは第3の収入源の確保など、無理のない範囲から確実に行動を始めてみましょう。
鳥海 翔
株式会社Challenger代表取締役
FP(ファイナンシャル・プランナー)/投資家
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