2026年6月12日、イーロン・マスク氏が2002年に創業した米宇宙開発・通信企業「SpaceX」の上場が決まり、大きな話題を呼んでいます。しかし、活況を呈しているのはSpaceX単体にとどまらず、実は宇宙業界全体に投資の熱が波及しています。本記事では、YouTubeチャンネル登録者数40万人超の人気FP・鳥海翔氏が、宇宙ビジネスが注目されている「3つの理由」と、2026年後半に注目の「宇宙関連ファンド」5選を紹介。さらに、宇宙関連銘柄をポートフォリオに組み込む際の注意点についても解説します。
SpaceX上場で熱視線…「宇宙ビジネス」に投資マネーが向かう3つの理由と〈宇宙関連ファンド5選〉【FPが解説】
「宇宙関連ファンド」5選
SpaceXの上場に伴い、周辺の宇宙関連企業にも資金が流入しています。Rocket Lab、Planet Labs、Intuitive Machinesといった宇宙関連企業への注目が高まっています。こうしたなか、具体的に資金が流入しているファンドの事例として、以下の5つが挙げられます。
(1)SMT MIRAIndex 宇宙
「宇宙」というテーマに広く投資をするインデックスファンドで、信託報酬は0.77%の低コストです。過去のリターン実績をみると、直近1年で45%、3年で34%、5年で25%となっています。
(2)グローバル・スペース株式ファンド(1年決算型)
積極的な運用姿勢を特徴とする1年決算型ファンドです。投資会社ARK Investの助言のもとポートフォリオが構成されており、投資対象は宇宙に限らずAMDやAmazon、Googleなど広めになっています。
ARK Investといえば、2020年頃にテスラへの大規模投資をしたことで知られています。過去1年で87%、4年で40%、5年で16%のリターン実績があり、ハイリスク・ハイリターンであることがわかります。信託報酬は1.925%と高めです。
(3)東京海上・宇宙関連株式ファンド(為替ヘッジなし)
宇宙全体を対象とするアクティブファンドです。過去1年で72.6%、3年で44.24%、5年で24.32%のリターンを実現しており、短期および長期の両面で優れた成績を上げています。信託報酬は1.8425%です。
(4)ニッセイ宇宙関連グローバル株式ファンド
過去1年で28.36%、3年で24.56%、5年で17.06%のリターンに対して、信託報酬は1.8975%と高く、コストに見合ったリターンが得られていません。宇宙産業全体の成長に惑わされず、個別ファンドの選定が重要であることを示す事例です。
(5)eMAXIS Neo 宇宙開発
過去1年で129.99%、3年で48.67%、5年で31.1%という極めて高いリターン実績を有しており、信託報酬も0.792%と低いものです。ただし、現在は販売停止となっており、新規購入はできません。
「宇宙関連銘柄」をポートフォリオに組み込む際の注意点
宇宙関連ファンドは、投資家のポートフォリオの主要部分ではなく、サテライト部分(全体の5~10%程度)としての位置づけが好ましいと考えます。宇宙関連企業はボラティリティが高く、価格変動が大きいためです。
また、SpaceXが必ずこれらのファンドに組み入れられることは保証されていません。SpaceXを必ず取得したい場合は、ファンドの構成内容を注視したうえで投資を判断することが重要です。
宇宙産業の成長の波に乗ることは魅力的ですが、個別ファンドの選定、適切なリスク管理、ポートフォリオ内での位置づけを慎重に検討することが、安定した資産増加に不可欠でしょう。
鳥海 翔
株式会社Challenger代表取締役
FP(ファイナンシャル・プランナー)/投資家
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