[連載]FinTechへの先進的な企業の取り組み~レオパレス21がサプライチェーン・ファイナンスを導入した理由

昨年末の下請取引に関するルール改正を経て、下請事業者への支払いサイトの短縮が強く求められるようになってきた。そんな中、大手賃貸業界でレオパレス21が先陣を切って、電子記録債権を利用した決済プラットフォーム事業を展開するTranzaxのサプライチェーン・ファイナンスを導入しようとしている。実現すれば、支払いサイトを最短2日にまで短縮できるという。レオパレス21の狙いとは何か? 本連載では、株式会社レオパレス21深山忠広副社長、芦村戦略企画部長、そしてTranzax小倉隆志社長それぞれにお話を聞いていく。

本連載の著者紹介

株式会社レオパレス21 取締役 副社長執行役員
営業総本部長
賃貸事業部長
コーポレート業務推進本部長

株式会社レオパレス21入社後、建築請負事業本部本部長、営業総本部長などを歴任し、2014年、取締役副社長に就任。同時期にコーポレート業務推進本部を立ち上げ、本部長として賃貸住宅のIoT化やAI導入、FinTech導入の旗振り役となる。

著者紹介

株式会社レオパレス21 マーケット開発統括部
戦略企画部長

株式会社住友銀行(現、株式会社三井住友銀行)入行後、法人営業部門、企業金融部門、不動産ファイナンス部門に従事。同行、法人業務部上席推進役、銀座法人一部長などを歴任。2016年10月より現職。サプライチェーンファイナンスの導入を主導する。

著者紹介

Tranzax株式会社 代表取締役社長

一橋大学卒業後、野村證券に入社。金融法人部リレーションシップマネージャーとして、ストラクチャード・ファイナンス並びに大型案件の立案から実行まで手掛ける。主計部では経営計画を担当。経営改革プロジェクトを推進し、事業再構築にも取り組んだ。2004年4月にエフエム東京執行役員経営企画局長に。同年10月には放送と通信の融合に向けて、モバイルIT上場企業のジグノシステムを買収。2007年4月にはCSK-IS執行役員就任。福岡市のデジタル放送実証実験、電子記録債権に関する研究開発に取り組んだ。2009年に日本電子記録債権研究所(現Tranzax)を設立。

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