「コンタクトレンズ使用中の充血」が引き起こす病気とは?

前回に引き続き、目の「充血」に関する疑問を見ていきましょう。今回は、発熱が伴う場合など、様々な充血の例を紹介します。

コンタクトレンズ使用中の充血は、様々な病気の元に

Q:両目の充血がひどく、痛みがあります。現在は両目のまぶたの上が腫れあがり、朝になると目やにでまぶたの上と下が張り付き両目が開かなくなります。しかも、目が原因かわかりませんが、昨日突然39度の高熱がでました。何かの病気でしょうか?

 

A:目に充血があって、発熱もしているということを合わせて考えると、ウイルス感染が最も疑わしいと思います。ウイルス感染は通常自然に治っていきますが、炎症をコントロールしないと、角膜に混濁が残るなど永続的な視力低下につながる可能性があります。早めに眼科受診しましょう。

 

Q:ここのところ充血して白目に血管の筋が見え黒目に入りそうになっています。知人に「目が赤いね。充血してるよ」「大丈夫?」と心配されてしまいました。現在、コンタクトを使用中ですが、このまま装着していてもいいのでしょうか?

 

A:コンタクトレンズを使用していて慢性的な充血があるのは、角膜もしくは結膜になんらかの負担がかかっている証拠だと思います。角膜の酸素不足、またアレルギーの可能性もあります。角膜の酸素不足が深刻であれば、内皮細胞という角膜の裏側の細胞が減少して、将来的に問題が起こることもあります。

 

またそのような状態でコンタクトレンズを使用し続けると、角膜にできた小さな傷が治りにくく、その傷から細菌感染などを引き起こすかもしれません。

 

コンタクトレンズは適切に使えば非常に便利ですが、無理して使い続けると「コンタクトレンズ不耐症」といってコンタクトレンズをはめられない目になってしまうことがあります。早めの対処が何よりですので眼科専門医を受診したほうがいいと思います。

黒目に血管が伸びる場合は、角膜の酸素不足が疑われる

Q:「黒目に血管が伸びてくる」というのはどういうことですか?

 

A:「黒目に血管が伸びてくる」とは、角膜に「新生血管ができる」ということです。原因はさまざまですが、大きく分けて2つあります。

 

ひとつは角膜の酸素不足です。もうひとつはアレルギーや自己免疫性疾患などで起こる角膜の炎症です。炎症があると血管新生を促進させる物質が作られ血管が白目のほうから伸びてくることになります。どちらの原因だったとしても、目に深刻なダメージを与えますので早急に治療が必要です。

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日本眼科学会認定眼科専門医
指導医 

1998年名古屋大学医学部卒業後、社会保険中京病院に勤務。
2000年、社会保険中京病院眼科医員。
2005年ハーバード大学 Massachusetts Eyeand Ear Infirmary 留学。2006年、イリノイ大学眼科留学。2012年慶應義塾大学医学部大学院卒業博士号取得。同年、岐阜赤十字病院眼科主任部長、名古屋アイクリニック角膜・眼表面担当医に就任。白内障、レーシック、フェイキックIOLから角膜移植術、角膜クロスリンキング、眼瞼手術など最先端の手術をマルチにこなす。2011年~2015年までの手術実績約3700眼。
慶應義塾大学医学部 眼科学教室 非常勤講師。
大連医科大学客員教授。
中華人民共和国 非常勤医師免許取得。
ICLインストラクター。
トラベクトームインストラクター。

著者紹介

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

小島 隆司

幻冬舎メディアコンサルティング

「白内障の手術受けるべき?」「目がかすんで見えるけど、これって病気?」ウェブ上の「眼科相談室」には、毎日全国の方々からたくさんの悩みが寄せられています。著者は、約10年間にわたって約6000件以上の質問に丁寧に答え…

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