(画像はイメージです/PIXTA)

「空いた実家は、そのまま貸せば良い」と聞いても、リフォームや立地の観点から、難しいと考える人は多いでしょう。しかし実際は、古くても地方でも「空き実家」の賃貸に重要があるのだと、不動産投資家で空き家再生コンサルタントの吉原泰典氏は言います。では、どうすれば貸せるのでしょうか? ご紹介していきます。※本連載は、吉原泰典氏による著書『「空いた実家」は、そのまま貸しなさい』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・再編集したものです。

一戸建てを借りたいという人は想像以上にたくさんいる

この記事を読んでいらっしゃる方の中には、「両親ともまだ田舎で元気だけど子どもは誰も戻る予定がない。10年後のことを考えると心配」など、実家について悩んでいたり、なにがしかの不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そんなあなたにぜひお伝えしたいことがあります。「空いた実家は、そのまま貸せばいい」のです。

 

「そんな馬鹿な。あんな古い家を借りる人がいるはずがない」と思う人は多いかと思います。しかし、それは都会で長く暮らしてきた自分がもし住むとしたら、という無意識の思い込みからです。

 

住まいに対する価値観は人それぞれであり、古い家であっても特に一戸建てを借りたいという人は想像以上にたくさんいます。

 

残された家財や遺品をきれいに片付け、ハウスクリーニングすれば十分、貸すことができます

「でも、リフォームにかなりお金をかけないといけないんでしょ」とおっしゃる人もいるでしょう。

 

いいえ。最近まで誰かが住んでいたのであれば、基本的にリフォームは不要です。残された家財や遺品をきれいに片付け、ハウスクリーニングすれば十分、貸すことができます。これまでいくつもそういうケースを見てきました。

 

地方の駅から離れた立地でも貸すことはできます

「そもそもそれは大都市近郊の話であって、地方では無理だろう」という声も聞こえてきそうです。

 

これも違います。大都市近郊だけでなく、地方の駅から離れた立地でも貸すことはできます。ちなみに私は、岡山市内の古い実家を片付け、そのまま月8万円で貸しています。

空いた実家をそのまま貸すための3つのポイント

空いた実家をそのまま貸すには、もちろんいろいろなポイントがあります。ただし、重要なのは3つだけです。

 

第一に、実家に残された家財や遺品とは時間をとってきちんとお別れをします。実家は自分が生まれ育った場所であり、心の区切りをつけることはとても重要です。

 

第二に、家財や遺品を整理するにあたっては、しっかりした遺品整理業者に頼みます。そして、専門業者によるハウスクリーニングを行います。

 

第三に、実家がきれいになったら、複数の仲介会社に連絡して、いくらで貸せるか査定してもらいます。地元の賃貸市場については地元のプロが一番よく知っています。「貸すのは無理」と言われることはほとんどないはずです。

 

この事実を一人でも多くの方に伝えたいと思い、この連載をはじめることにしました。

 

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「空いた実家」は、そのまま貸しなさい

「空いた実家」は、そのまま貸しなさい

吉原 泰典

ダイヤモンド社

株やFX、ワンルーム投資よりも「実家」の活用が先! 古い実家は、月5〜20万円を生むお宝です! 「効率的な実家の片づけ」から始まり、「不動産としての実家の価値の見積もり」「不動産としての価値を高める魅力的なリフォー…

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