空き家を安く購入して収益を得る「空き家投資」。空き家の活用は社会的課題の解決にもなります。では、誰もが手を上げるようなボロ空き家を利益を生み出す物件に変えるには、具体的にどうすればよいのでしょうか? 本記事では、恵比寿吉之助氏の著書『50代から年収100万円アップできる老後資産構築法』(ごきげんビジネス出版)から、空き家投資の実例について解説します。

10年以上ゴミ屋敷…一級建築士も諦めた究極のボロ物件

私が空き家投資をスタートした際には、「これから問題を解決するんだ! 問題の多い物件を買うぞ!」と意気込んでいました。

 

そんな私の記念すべきデビュー物件は、千葉県のボロ空き家でした。庭の草がジャングルのように生い茂っており、「物件を内見しに来たお客さんなんて半年振り」と驚かれました。

 

10年以上もゴミ屋敷で、そのうえ猫をたくさん飼っていたため、ゴミと猫のおしっこの臭いが入り雑じり、「オエ〜!」と吐き気をもよおすほどの悪臭です。ゴミは撤去されているのに、強烈な臭いが家に染み込んでいるのです。あまりの臭さに5分も家に居られないほどでした。

 

室内は床に穴が空いているし、水回りすべてが使えない状態。しかも、建物が強烈に傾いているせいで平衡感覚が狂い、窓を閉めても大きな隙間が空きます。当然、窓の鍵もかかりません。

 

全体的にボロボロで汚く、いいところがひとつもない廃墟状態。これまで100人以上の投資家や買い取り業者が下見に来たものの、ほとんどが値段も告げずに帰っていったそうです。売主は一級建築士だったので、自ら修繕することも検討しましたが、少なくとも1,000万円以上のお金がかかるため、再生は無理だと諦めたとか。

 

そのようなひどい物件に、私は「買いたいです!」とノリノリ。快く売っていただけました。本当に再生できるかどうかまったく自信はなかったのですが、「やるしかない!」という気持ちでした。

 

簡単な物件を手掛けても成長しないので、どうせなら、問題が山積みの強烈な物件からスタートしたかったのです。

 

物件を購入後、多数の空き家再生仲間が見学に来ましたが、「これほどひどい物件は見たことがない!」と目を丸くしました。リフォーム屋も「建物が傾いているというより、倒れていますね……」と絶句。「これまで、いろいろな空き家を再生してきましたが、ダントツでワーストワンです!」と、プロからも「最低物件」の認定をいただきました。

 

リフォームは、家全体をフルリノベーションしました。水回りはすべて新品に交換。天井も壁も床も電気もガスも水道も、すべてやりなおしました。何もかも新品に交換したことで、同じ家とは思えないほどの劇的ビフォーアフター! 新築住宅みたいになりました。ひどい状態をリフォームすれば、新品のようにキレイになって気持ちいいです。

 

『50代から年収100万円アップできる老後資産構築法』より引用
ゴミ屋敷の廃墟をフルリノベーション※『50代から年収100万円アップできる老後資産構築法』より引用

 

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