「有名企業で部長をしてきた」と得意げに答える人もボロを出す…入社後に落胆させられないために、採用面談で“本当に優秀な人”を見極められる〈意外な質問〉

「有名企業で部長をしてきた」と得意げに答える人もボロを出す…入社後に落胆させられないために、採用面談で“本当に優秀な人”を見極められる〈意外な質問〉
(※写真はイメージです/PIXTA)

採用面談のときには優秀だと思っていたのに、入社後に期待していた感じと違う……こんな落胆を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか? 本記事では株式会社Piece to Peace代表取締役CEOの大澤亮氏が、プロ人材(業務委託で働く優秀な人材)で企業課題を解決するサービスを運営するなかで毎日人材と折衝し、どんな人材が活躍できるのかを考察してきた経験から、本当に優秀な人を見極めるポイントを詳しく解説します。

「どのような企業の、どのような課題を、どのようなスキル・経験で解決できますか?得意な順番に3つ挙げてください」の問いでチェックすべきところ

ここでチェックすべきは3点です。

 

1点目は、スキルだけを確認するのではなく、「どんな企業の」「どんな課題を」という、より具体的な状況もあわせて確認することです。個人からより具体的な回答が引き出せることとなりますし、その状況と自社の状況が合致しているかどうかも判断しやすくなります。

 

2点目は、個人の反応です。最近、転職活動において「市場価値」という言葉がよく見受けられます。その影響か、自分の会社やポジション「株式会社〇〇商事で、部長をしてきた」といった経歴を自慢げに語る方もいますが、ポジションそのものに意味はありません。そうした方は、前述の問いをいきなり突きつけられると、回答に時間がかかったりします。

 

また「実績」を強調する方も多く、耳を傾けるべき事柄ではありますが、再現性があるかどうかは別の話です。再現性があるスキルかどうかを把握するためには、本人が「自分はなにができるので、どういった会社に対して、どう貢献できるか」という点を具体的、抽象的、両方で言語化ができているかどうかが重要です。

 

3点目は、「最も得意なスキル」のあとに続く2つのスキルについてです。実は1つのスキルが得意でかつ自社の状況と合致していたからといって、その個人が貢献できるとも限りません。そのスキルの「周辺のスキル」が重要になってくることがよくあるので、そこをどの程度理解しているか、周辺部分までできるかの確認をします。

 

MAツールの活用であれば、どのMAかという論点もありますが、より重要なことは、

 

・そもそもなぜMAを導入すべきなのか? 

・どういう状態のときに、どういうMAを導入すべきなのか? 

・マーケティング戦略のなかのMAの位置づけはどうあるべきか?

 

などの上流の概念やスキルが必要となってくることが多くあります。

 

そのため、表面的な1つ目の回答だけでなく、2つ目、3つ目でこうした関連のスキルがその候補者からの回答で引き出せるか、どこまで理解できているか、どこまでできるかを把握することが重要なポイントとなります。

 

こうした問いは、転職経験者でもこれまでの面談では聞かれたことのなかったものかもしれません。ドキッとする方もいると思いますが、こうした問いを機に、自分のスキルを確認する方も多いでしょう。

 

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趙 瑋琳

東洋経済新報社

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