年金月11万円・認知症の80代母は特養へ→「追加が払えないなら退去です」施設からの宣告に、50代独身長女「私の老後資金を回すしか…」涙の決断のワケ

年金月11万円・認知症の80代母は特養へ→「追加が払えないなら退去です」施設からの宣告に、50代独身長女「私の老後資金を回すしか…」涙の決断のワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

親が認知症を発症しても、家族で介護できるとは限らない。老人ホームへの入所も検討すべき選択肢だ。しかし、事情によって、当初の予定より多額の費用が掛かることもある。実情を見ていく。

仕方ない、新NISAの投資に回そうと思っていたお金を…

とはいえ、とりあえずはひと安心…。そう思って過ごしていたところ、問題が発覚した。入居して3カ月後、施設から連絡が入ったのである。

 

「〈お母さんが夜中に大声を出して困ります〉というんです。あんなに穏やかで物静かだった母が、まさかそんなこと?…って、信じられませんでした」

 

「個室への移動を求められたのですが、そのためにはお金が…」

 

追加の費用は5万円。

 

老人ホームには「支払いの滞納」「長期入院/介護度の変更」「迷惑行為」といった退去要件があり、それに該当した場合は退去を迫られるが、今回のケースでは、個室に入れば退去しなくていいという。

 

認知症患者が徘徊したり、大声を上げたりするのはよくあることで、また、ホーム側の対応も、施設によって違う。退去を求められなかったのはラッキーな例だといえるだろう。

 

しかし、女性の表情は浮かない。

 

「母の年金と貯金では、当初の費用で限界です。でも、だれも面倒を見られないのに、退去という選択肢はありません。ですから、費用のことを兄と話し合おうとしたのですが…」

 

現状でも予算的にギリギリの状況のため、プラス5万円となると、子どもが負担するしかない。だが兄は「うちは家族を抱えていてパツパツ、少しも出せない。家族がいないお前が払え」と言って話にならない。

 

「もう、こればかりは仕方ありません…。結局私が折れて、自分の老後資産形成のために新NISAに投資しようと思っていた分、母の施設に回すことにしました」

 

女性はうつむいた。

 

人は必ず年を取り、また、介護が必要になる可能性もある。子どもを当てにするのではなく、自分の老後は自分でどうにかすることが重要だ。しかし、昭和の価値観を持つ世代には、まだそのような発想・思考はまだないのかもしれない。

 

いまの50代は、親の面倒を見る最後の世代であるとともに、子に面倒を見てもらえない最初の世代だと聞く。時代の変わり目には理不尽なことが起こりやすいが、後悔しないよう、しっかりと資産形成を考えることが重要だ。

 


[参考資料]

内閣府『認知症年齢別有病率の推移等について』

 

 

 

 

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