(※画像はイメージです/PIXTA)

国税庁は10月20日、2022年度のオンライン(e-Tax)手続の利用状況等を公表しました。それによると、税務署や金融機関の窓口に出向く必要のない「キャッシュレス納付」を利用している人の割合は35.9%でした。キャッシュレス納付は、申告手続との併用により、手続きの省力化とコスト削減につながる便利な方法です。税理士の黒瀧泰介氏(税理士法人グランサーズ共同代表)が解説します。

ダイレクト納付

ダイレクト納付は、原則として全ての税目について利用できる納付方法です。源泉所得税を毎月納付する場合や、納付日を指定したい場合に便利です。

 

e-Tax(国税電子申告・納税システム)により申告書等を提出した後、その流れで、自身の預貯金口座から即時、または指定した日に引き落としの指示をすることにより納付できます([図表3]参照)。事前の手続が必要ですが、いったんそれを済ませてしまえば、次回以降は特段の手続きをすることなく利用することができます。

 

[図表3]ダイレクト納付のイメージ

 

ダイレクト納付を利用するための事前手続は以下の通りです。

 

・事前にe-Taxの利用開始手続を行い、即時発行される利用者識別番号を取得

・「ダイレクト納付利用届出書」を税務署または金融機関に提出する

 

届出書の提出は、個人の場合は専用の届出書を用いてオンラインで行うことができます。

 

届出書を提出してからダイレクト納付を利用できるまでの期間は、郵送での提出なら1ヵ月程度、オンライン提出なら1週間程度です。

 

ダイレクト納付を利用できる時間は、以下の両方をみたす時間です。

 

・e-Taxの利用可能時間(月~金(休日・祝日を除く)8:30~24:00)

・銀行のオンラインサービスの提供時間

インターネットバンキングによる納付

普段、インターネットバンキングを利用していれば、e-Taxの利用開始手続を行うことで、インターネットバンキング口座を利用して納付することができます([図表4])。原則として全ての税目について利用できる納付方法です(印紙を貼り付けて納付しなければならない場合等、利用できない場合もあります)。

 

[図表4]インターネットバンキングによる納付のイメージ

 

納付方法には「登録方式」と「入力方式」があります。

 

・登録方式:e-Taxに納付情報データを登録し、納付情報に対応する「納付区分番号」を使用して納税する

・入力方式:自分で「納付目的コード」を作成して納税する

 

登録方式の場合、原則としてすべての税目の納税ができます。ただし、性質上利用できない場合もあります(印紙を貼り付けて納付しなければならない場合等)。

 

これに対し、入力方式の場合、申告所得税、法人税、地方法人税、消費税、地方消費税、申告所得税及び復興特別所得税、復興特別法人税の6税目に限られます。

 

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