(※写真はイメージです/PIXTA)

アルバイトやパートのシフトを自ら作っているコンビニオーナーは少なくないのでは? コンビニ7店舗を経営するフランチャイズオーナー、長瀬環氏によると「シフトの作成はパートやアルバイトに任せたほうがいい」と言い切ります。果たしてその理由とは? 長瀬氏による著書『儲かるコンビニのフランチャイズの教科書』(自由国民社)より一部抜粋し、フランチャイズビジネス全般における加盟店側の心構えや考え方を易しく紹介します。

「シフト作成」をパート・アルバイトの人に任せるメリットとは

そもそも店舗経営はやらなければいけない仕事がたくさんあります。

 

発注・教育・売り場作りなど多岐にわたります。

 

実際にオーナー自らが全ての実務をやらないとしても、それを指示し管理することをしなければなりません。売り上げを稼ぐためにやらなければいけないことがたくさんあるのです。

 

では、売り上げを稼ぐという視点で考えた時にシフト作成というのはどれほどの重要性を持っているのでしょうか。

 

私はそれほど上位に来るものではないように思っています。

 

シフトに穴が空いては大変ですが、シフトが埋まったからと言って売り上げが上がるわけではありませんからね。

 

もちろんシフト作成にも、その時その時の戦力にばらつきのないように作る技術が必要です。

 

しかし、そういったことを伝えれば、勤務歴が長い店舗の主力になっている従業員であれば、シフトは組めてしまうでしょう。

 

また、オーナーがシフトを作成すると、雇用者が従業員のシフトを作るということになります。

 

そうするとオーナーが従業員に「お願いして入ってもらう」ことになりますし、アルバイトからすると「オーナーに言われて渋々シフトに入る」ということになります。

 

オーナーによっては頼むのが苦手な方もいたりして、自らがシフトのフォローをしたり、シフトの頼み方が問題となり、オーナーと従業員の間に軋轢を生んでしまうこともあります。

 

このシフト作成業務をパート・アルバイトの中から担当者を付けて行うと、作成する側もされる側も「同じパート・アルバイト」ということになります。

 

同じ目線で話が進みますので、「ここ空いてるからお願いできない?」「私がここ入るから変わってくれない?」など、オーナーから言われるのとパートから言われるのとでは同じことを伝えたとしても、受け手の感じ方が違います。

 

オーナーからだと高圧的に伝わる内容でも、同じパート・アルバイトから言われると助け合いの心からスムーズに事が進みます。

 

任命する人は誰でもいいというわけではありません。

 

人望がある方、例えば仕事ができて一目置かれている方や兄貴肌・姉御肌の方が好ましいです。

 

こんな方であれば、トラブルが起こりにくいです。

 

時には経験の浅い従業員同士をシフト組みしてしまうことも起こるかもしれません。

 

ただそういった時こそ、オーナーがシフトフォローをすればいいのではないでしょうか?

 

しかし、全てオーナー自身がシフトを作る手間と時間を考えるとそんなトラブルも小さなことに感じます。ぜひ一度試してほしいと思います。

 

儲かるコンビニフランチャイズの教科書

儲かるコンビニフランチャイズの教科書

長瀬 環

自由国民社

現在、起業の選択肢の1つとして有力になりつつあるフランチャイズ。一見、本部の下での経営は安定しているように見えますが、実際は、普通の会社経営と同じように多くの苦労を抱えています。 本書は、年商17億円・店舗数7店…

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