(※写真はイメージです/PIXTA)

Twitter社の青い鳥からXへのリブランディングが話題です。日本でもリブランディングを遂行する企業は多いなか、そうしたプロジェクトは成功しているのでしょうか。――残念ながら日本企業のリブランディングは間違いだらけと、ブランディングストラテジストの戸田成人氏はいいます。一体どこが間違いなのでしょうか。今回は、日本企業のリブランディングの現状と課題についてみていきます。

3.トップアジェンダにブランディングが上がらない壁

実は、これが1番深刻な壁です。いま、トップアジェンダと呼ばれる経営の優先的な課題は、事業開発(特に新事業開発)、組織設計、システム化(デジタルシフト)、採用、事業承継、資産運用、投資計画、収益構造改善、SDGsなどがあげられます。ここに、「ブランディング」という横文字は、残念ながらあまり出てこない。その原因はいくつかあります。

 

1.概念的で捉えにくい。

2.解釈が人によって違う。

3.直近の業績への跳ね返りが想像できない。などが代表的な理由

 

つまり、まずはブランド価値を向上させるとどうなるのか、なぜブランディングが必要なのか、のリテラシーを上げていくことが重要です。

 

(出所:YRK and 事業変革のヒントが見つかる Re/BRANDING magazineコラム)
[図表4]ブランディングのリテラシー向上の重要性 (出所:YRK and 事業変革のヒントが見つかる Re/BRANDING magazineコラム)

本質的な改善と同期したリブランディング

実は、リブランディングに必要な活動はほかにもまだまだ存在します。今回は、「間違いだらけのリブランディング」と題しましたが、これらは大抵「アウトプット(演出的な要素)」にとらわれてしまっていることに起因しています。

 

「本質的に事業を再構築する」というところに立脚したリブランディングは、人材、組織構造、思考の変革など、根本的な改革と同時に進めていく必要があり、演出的リブランディングとは、まったく進め方が違うのです。

 

 

戸田 成人

株式会社 YRK and

執行役員/C.B.O 兼 事業コンサルティング本部統括

ブランディングストラテジスト

 

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