(※写真はイメージです/PIXTA)

デジタル化が進み、DXの需要はますます高まる一方で、DX人材の不足が深刻化しています。そのようななか、プログラミング言語を使用せずにWebサービスやアプリケーションなどのシステムを開発する手法があると、株式会社GeNEE代表取締役社長の日向野卓也氏はいいます。自社のDXを一気に進めるかもしれない「ノーコード」のメリット・デメリットをみていきましょう。

ノーコード開発を行うデメリット

一見利便性の高そうなノーコード開発。しかしながら、ノーコード開発にもデメリットが存在しています。プログラミング知識やノウハウを必要としないことが逆に不便になってしまうケースが多々起こり得るのです。

 

細かなカスタマイズや機能拡張ができない

先述の通り、ノーコード開発を採用する場合、ノーコード運営会社が提供する専用のプラットフォームを使用します。そのため、あらかじめ用意されているパーツ以上のことは一切できません。通常のITシステム開発と比較すると、自由度が低いという大きな欠点を抱えています。

 

ノーコード開発は誰でも簡単にシステム開発ができる反面、用意されている決まった機能しか実装することができません。

 

またノーコード開発で作ったシステムやアプリを再度フルスクラッチ(※)で新しく開発する場合、使用している技術セットがまったく異なりますので、倍近くの開発工数、開発コストがかかります。

※フルスクラッチ開発…システムやソフトウェアをゼロからオーダーメイドで開発する方式のこと

 

「初期にノーコードで簡素なシステム、アプリを作ったから移行するのが非常に大変」というケースが増えつつあります。将来、数十年使用する想定のシステムやアプリの場合には、フルスクラッチで開発したほうが後々のリスクを防止できるでしょう。

 

開発環境に依存してしまう

ノーコード開発は専用のプラットフォーム上で開発を行うため、どうしても「利用するプラットフォームの環境」に依存してしまいます。使用できる機能やデザイン、セキュリティなど、プラットフォーム側で準備されているものしか利用することができません。

 

また、プラットフォームを提供している企業がノーコード開発のサービスを終了してしまうと、システムやアプリは完全停止(使用不可状態)となります。

 

このようにプラットフォームを選択する際は、サービスの終了のリスクを考えておく必要があるでしょう。

 

またプラットフォームには使用料金が設定されています。使用料金を引き上げられても開発環境は手放せないため、受け入れるしかありません。プラットフォームを選択する際は、費用面の検討が必要不可欠です。

 

さらには、プラットフォームにセキュリティ上の欠陥があった場合、開発したシステムにも影響がありますこれは非常に深刻な問題です。サイバー攻撃などを受けて、データが改ざんされたり情報が漏洩したりする可能性があります。

 

ノーコード開発を採用する場合、機密情報や顧客情報等の取り扱いやセキュリティについてもしっかりと検討する必要があるでしょう。

 

中規模~大規模開発、難度の高さや独自性の強い開発にはノーコード開発は不向き

中規模から大規模システム開発の場合、複雑な機能や利用する企業独自の機能が必要となるケースが多く、必然的にノーコード開発のプラットフォームでは対応していない機能が頻出します。そのため、ノーコード開発は中規模から大規模のシステム開発、アプリ開発には不向きといえます。

 

仮にノーコード開発で中規模以上のシステムやアプリを開発した場合、限定された機能しか実装ができないため、使われないシステム、アプリになってしまう可能性が非常に高いです。中規模以上のシステムやアプリを開発する場合には、フルスクラッチで開発することをおすすめします。

 

まとめ…自社の状況とメリット・デメリットを照らし合わせて検討

デジタル人材等の不足に伴い、DX推進が滞っている企業も少なくないでしょう。今回紹介したノーコード開発を利用すれば、デジタル人材等を調達・確保しなくてもシンプルなシステム開発やアプリ開発が可能となります。

 

ただ本文でも触れましたが、ノーコード開発を採用する場合には潜在的リスクが潜んでいることも忘れてはいけません。

 

将来的なシステム、アプリの利用ケースをしっかりと検討し、ノーコードで開発すべきか、フルスクラッチで開発すべきか、しっかりと情報収集し、判断するようにしましょう。

 

 

日向野 卓也

株式会社GeNEE

代表取締役社長

 

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