【目的別】自社の魅力を100%引き出し確実にターゲットに訴求してくれる「PR会社」を探し当てるコツ

【目的別】自社の魅力を100%引き出し確実にターゲットに訴求してくれる「PR会社」を探し当てるコツ
(※写真はイメージです/PIXTA)

自社の商品・サービスをターゲットに確実に訴求するには、時として外部のPR会社を使うことが効果的な場合があります。本記事では、スタートアップから多国籍企業までさまざまな企業のPR・マーケティングを支援してきた株式会社ビーコミの代表取締役・加藤恭子氏が、著書『話題にしてもらう技術~90.5%の会社が知らないPRのコツ』(技術評論社)から、自社にピッタリのPR会社を選ぶためのポイントについて解説します。

PR会社を選定する時に見るべきポイント

PR会社を選定する際には、自社の求める内容に合っているPR会社に声をかける必要があります。ポイントを紹介しましょう。

 

◆英語が必要か

海外オフィスと連携する必要があったり、海外メディアの取材を受けたり、外資系企業でコミュニケーションやPRの担当者が海外にいて頻繁に会議する必要がある場合は、「英語ができる」ことが依頼の条件として入ってきます。

 

担当者によっては「英語は自分がやるから、PR会社は日本語のみでいい」と思うかもしれませんが、その場合は報告書を翻訳したりする業務も全部自力でやることになり、業務量が増えます。

 

それを考えると、資料を英語で作れて、会議も英語でできるところと組む選択肢が候補として最初に上がってくることでしょう。

 

外資系企業の多くは、本社でPR会社を決め、それぞれの地域でその現地法人がPR業務を担うケースが一般的です。次のような理由から、現地法人ではダメな場合に、現地のPR会社を選定します。

 

・現地法人が担当したが、思うようなパフォーマンスが得られなかった

・現地法人がその地域の競合他社のPRを請け負っていた(「コンフリクト」と言って、PR会社は同時期に競合他社のPRを担当することができません。ただ企業によってはこの縛りがゆるく、子会社が担当、別の担当者が担当、というケースも見られます)

 

英語で業務をしなければならないという縛りがなければ、外資系にこだわることなく、PR会社を選定できることでしょう。もちろん、グローバルのやり方でPR業務を進めていきたい企業には、外資系PR会社は有力な選択肢になりえます。

 

◆テレビに出たいのか、売上をあげたいのか

PR会社を選定する際に、目的が何なのかを考える必要があります。「テレビに出たい!」という目的であれば、テレビに強い会社と組むことで情報番組、ニュース番組などとうまく仲を取り持ち、取り上げてもらうチャンスに恵まれることでしょう。

 

ただ、基本料金のほかに、高額な成功報酬がかかるPR会社もあります。価格体系を事前に確認して、自社のニーズに合っているところと組む必要があります。

 

テレビに出たいといっても、非常にニッチな業種や業態だと難しい場合もあります。

 

その場合は、CM制作やタイアップ(お金を払って確実にテレビに出られる広告)などを勧められるかもしれません。テレビに出たい場合、さまざまな方法が考えられます。

 

・ドラマなどで自社製品を使用してもらい、撮影協力として社名を入れてもらう

・自社で撮影をしてもらい、撮影協力として社名を入れてもらう

 

前者は「プロダクトプレイスメント」、後者は「ロケーションコーディネート」などと言われます。

次ページ合理的なPR活動のコツ
話題にしてもらう技術~90.5%の会社が知らないPRのコツ

話題にしてもらう技術~90.5%の会社が知らないPRのコツ

加藤 恭子

技術評論社

モノがよければ注目されるわけではない。 情報を発信するだけでは届かない。 「プレスリリースを出したけど反応ゼロ」 「お金をかけたのに全然メディアに露出できない」 「取材でテレビに出れたけど売上につながらない」 …

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録