(※写真はイメージです/PIXTA)

新型コロナウイルス流行をきっかけとして、採用活動やインターンシップのオンライン化が進みました。しかし、選考のオンライン化にはいくつかの壁があると、600社の企業に新卒採用などの組織変革コンサルティングを実施する株式会社Legaseedの近藤悦康代表はいいます。どのように解決すればいいのでしょうか、みていきます。

 

通信回線状況

会話のタイムラグや機材トラブルが発生しやすい

オンライン化をする際に必ずついて回る問題が、ネット環境の話です。総務省の発表では、日本の個人のインターネット普及率は2019年で約90%なので、ほとんどの人がパソコンやスマートフォンを使ってインターネットを利用しています。それでもタイムラグが発生したり、機材トラブルは避けられません。

 

これに関しては、事前確認するしかありません。自社のインターネット環境が通常はどのような状態にあるか、さらに会社説明会を社内デモンストレーションで実施して、問題がないか事前確認しておくのです。

 

何かトラブルが起きたときのために、必要なスライドデータを入れた予備のパソコンも用意しておくことをお勧めします。

 

また、オンラインでの開催に慣れるまでは、タイムスケジュールをパンパンにせず、10~20%の予備時間を確保しておいたほうがよいでしょう。想定外のトラブルが起こった際も対応できますし、予定通りに終われば時間を浮かせることができるからです。

 

動画を配信する場合でも、画面がスムーズに表示されるか、事前にテストを実施しましょう。動画の場合、容量の調整で動きがカクカクするのを解消できます。

 

きちんと見られる・読める範囲であれば、多少の画質を犠牲にしても、圧縮を行うことでスムーズな動画配信が可能になります。

 

実際に弊社では、8分26秒の動画を961MBのサイズで配信したらカクカクになってしまいましたが、その反省を活かし80分の動画でも361MBに圧縮したらスムーズに配信できました。 


同時に、参加者に対しても事前に「パソコンを使用してもらうこと(スマホでは容量制限があったりするため)」や「自宅などのネット環境の良いところを利用してもらうこと(外部では使用制限があったりするため)」、「スマホを使用するのであれば、残りの利用可能容量を確認してもらうこと」などを事前に通知しておきましょう。

 

また、必要な動画はYouTubeにアップをしておいて、イベントの前か、後に個別に見てもらう形式をとれば、よりリスク削減が可能です。

 

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※本記事は、近藤悦康氏の著書『99%の会社が知らない「超・デジタル採用術」 オンラインでも応募者の心は「見える化」できる!』(徳間書店、2022年1月29日刊)から一部を抜粋し、再編集したものです。

99%の会社が知らない「超・デジタル採用術」 オンラインでも応募者の心は「見える化」できる!

99%の会社が知らない「超・デジタル採用術」 オンラインでも応募者の心は「見える化」できる!

近藤 悦康

徳間書店

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