ウェブサイトの運営を「人任せ」にする会社は衰退すると断言できるこれだけの理由

ウェブサイトの運営を「人任せ」にする会社は衰退すると断言できるこれだけの理由
(※写真はイメージです/PIXTA)

情報が溢れかえっている現代において、企業が熾烈な競争のなかで付加価値をもち、生き残っていくには「ウェブブランディング」が必要不可欠です。本連載ではグッドデザイン賞の受賞歴もある事業家・デザイナーの佐野彰彦氏が、著書『経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版』から、企業価値を高めるためのウェブブランディングの方法について解説します。

ノーコードツールの導入という選択肢

◆3. 知識なしでも制作~運営まで可能なノーコードツールを導入する

非常に普及が進んできており、中小企業、スモールビジネスでは一考の価値がある方法です。ノーコードツールとはHTMLやCSSといった専門的な技術や知識が不要で、文字どおり、コードを書くことなくブラウザ上でウェブサイトを制作することができるものです。ブログやSNSなどで情報を投稿した経験のある人であれば、それ以上の技術がなくても、誰でもウェブサイトを構築することができるため、近年とても人気が高まっています。

 

ノーコードツールには非常に簡単に扱えるシンプルなものから、多くの機能が搭載されているものまで、さまざまな種類がありますが、特に多いのは自分専用のIDとパスワードでログインをして、画面の指示に沿って文字や画像を投稿していくことでウェブサイトを構築していくものです([図表1~4]参照)。

 

費用もサービスによってさまざまですが、一般的には月々数千円~数万円の利用料がかかります。制作会社に依頼すると初回は数十万~数百万、運用保守でも月々数万円かかる場合が多いですから大変リーズナブルであり、予算規模に限りがある中小企業やスモールビジネスにはうってつけの選択肢となっています。

 

このように、操作面で特別な知識が不要であり、費用面でも負担が少ないことから、特にビジネスの初期段階や、少人数の会社などにおすすめの方法です。

 

ノーコードツールのデメリットは、大手企業がオーダーメイドで構築するほどの機能や拡張性が少ない部分ではありますが、ウェブサイトに必要な基本機能は十分兼ね備えているため大きな障壁にはなりません。

 

ノーコードツールのログイン画面
[図表1]ノーコードツールのログイン画面

 

ノーコードツールの操作画面
[図表2]ノーコードツールの操作画面

 

ノーコードツールのデザイン選択画面
[図表3]ノーコードツールのデザイン選択画面

 

ノーコードツールで作成したWEBサイト例
[図表4]ノーコードツールで作成したWEBサイト例

 

 

佐野 彰彦

株式会社smallweb/株式会社それからデザイン

代表取締役

 

経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版

経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版

佐野 彰彦

幻冬舎

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