1%が生み出した情報を“受け売り”した方がうまくいく
ひろ:今回のテーマは、編集部のリクエストで「自分の頭で考える方法」です。
成毛:僕がやっている方法はシンプルです。評価の高いちゃんとした本を読んで、その本の内容を受け売りするだけ。
ひろ:シンプルっすね(笑)。今回のテーマは「自分の頭で考える」ってことですけど、僕は自分の頭で考えないほうがよい派なんですよ。
世の中、自分の頭で考えたほうがうまくいくのって、頭の良い上位1%の人だと思うんです。んで、残りの99%の人たちは頭の良い人が考えたものを、そのまま受け止めて使ったほうが断然よい。
ってことで、成毛さんがやっている評価の高いちゃんとした本を読んで、それを話すってのは、僕の考えと共通しているのかなと思いました。ちなみに、受け売りする本を選ぶ基準はどんな感じですか?
成毛:全世界的な自由民主主義国圏の中で評価が高く、ベストセラーになっているような分厚い本の翻訳本がよいと思います。値段的には2000円から5000円くらいでしょうか。ただ、月に何冊も読まなくていいですから。受け売りしたくなるような本は、数年に1冊くらいの感じで出ている気がします。
で、その内容をドヤ顔で受け売りすればいいんですよ。ただ、自分から「この本の中身はこうでしたよ」とは話さない。概要にひと言つけ加えるくらいです。
僕が言っている受け売りは、本に書いてあることをなんとなく解釈して、その話を自分が思いついたように話すということ。だから〝引用〞じゃなくて〝受け売り〞なんです。話しているときは「僕が思いついたんだ」くらいの勢いになっていると思いますよ。
ひろ:あはは(笑)。でも、本をいっぱい読んでいると、なんの本から得た知識なのかわからなくなったり、引用元がこんがらがることはありますよね。んで、次第に自分が思いついたんじゃないかと勘違いすることもある。
成毛:そうそう。それに本の受け売りをしていると、ときどき自分の思いつきが加わることもありますからね。だから、それを続けているとなんとなく賢そうに見えるというのが僕の戦略です。
成毛 眞
書評サイト「HONZ」
代表
ひろゆき
実業家/インフルエンサー
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