終身保障ゼロ…「アカウント型保険」のヤバすぎる中身
「定期付き終身保険」がダメ保険なら、この「アカウント型保険」はもっとダメ度が高い社会悪的保険といってもよい。
なぜか。
「定期付き終身保険」の場合は、「終身保険」と名乗るために、たとえ少額であっても、確かに「終身保険」がセットされていた。どんな形であれ「終身保険」が存在すれば、名前の中に「終身保険」を名乗るのは正当性がある。
しかし、この「アカウント型保険」の中身には、全く「終身保障される保険」はないのに、正式名称は「利率積立型終身保険」と名乗って販売されている。これが欺瞞でないのなら、世の中に欺瞞など何もない、ということになるほどの「詐欺的保険」なのだ。
「定期付き終身保険」のときと同様、この保険を販売している保険会社に言わせれば、「加入から大体65歳までは大きな保障をしてやったじゃないか」ということなのだろうが、巨額な保険料を取っておきながら「65歳以降のことは知らないよ」と言っているようで、倫理観のない無責任さを現している保険だ。
この保険も、ごてごてと「特約」が付けられている。
「定期付き終身保険」では少額ながら「終身保険」が「主契約」としての役目を果たしていた。この「アカウント型保険」では「アカウント」部分が「主契約」であると説明されている。が、不思議なことに、「アカウント保険」の中には、全く「主契約」の「アカウント」部分がなく、保険の中身はすべて「特約」であるという保険も珍しくない。
なぜそんな保険が存在するかというと、保険料を少しでも安く見せかけるために、「アカウント」部分を付けないで販売している例も多いからだ。ダメな「アカウント」部分がないのだから良い保険のようにも思えるが、実態は土台のないところに家を建てたようなもので、「特約」を解約したら、保険そのものがなくなってしまうという、不思議な保険だ。
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