(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

中国経済はやや減速

■中国で16日、主要な月次経済指標が発表されました。前年同月比で、鉱工業生産は6月の+8.3%から7月は+6.4%、小売売上高は6月の+12.1%から7月は+8.5%となり、固定資産投資も1~6月の前年同期比+12.6%から1~7月は+10.3%とそれぞれ伸び率が鈍化しました。

 

■発表元の中国国家統計局は、豪雨、国内・海外の新型コロナウイルス感染拡大を減速の理由として挙げています。

 

(注)データは2019年1月~2021年7月。 前年同月比。固定資産投資は年初来累積の前年同期比。 各年2月のデータは1~2月の年初来累計の前年同期比。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
中国主要月次経済指標 (注)データは2019年1月~2021年7月。前年同月比。固定資産投資は年初来累積の前年同期比。
   各年2月のデータは1~2月の年初来累計の前年同期比。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

幾何平均値の減速は緩やか

■ただし、ロックダウンの影響を受けた昨年の反動を除外するために2年間の幾何平均で見ると、鉱工業生産は6月の+6.5%から7月は+5.6%、小売売上高は6月の+4.9%から7月は+3.6%、固定資産投資も1~6月期の+4.5%から1~7月は+4.2%と鈍化はしたものの、減速は緩やかです。中国経済はやや減速したものの安定した成長を維持しています。

 

(注)データは2019年1月~2021年7月。上記グラフの2年幾何平均。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
中国主要月次経済指標(幾何平均) (注)データは2019年1月~2021年7月。上記グラフの2年幾何平均。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

デルタ型の感染状況に注目

■アジア地域では新型コロナウイルスのデルタ型が拡大しており、中国でも感染が確認されています。中国政府は早期の検査と隔離、地区を限定したロックダウンによって対処しています。今後も中国は新型コロナウイルスの封じ込めを続けることで、景気への影響は限られると見ています。

 

■一方、デルタ型の感染力の高さを考えると、封じ込めにはこれまで以上に厳格かつ広範な行動制限が必要となる可能性があります。中国のワクチン接種は欧米対比で遅れており、中国製ワクチンの有効性にも疑問が呈されていることなども考えると、中国におけるデルタ型の感染動向は注意して見ていく必要があります。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『中国経済はやや減速も安定した成長』を参照)。

 

(2021年8月17日)

 

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