陣地の多いほうが勝ち
囲碁は陣取りゲームです。まずは、陣地について説明しましょう。
石をお互いに打ち合っていくと、それぞれ打ちたくても打てない(打っても取られてしまう)所ができていきます。このように、相手が打てないように自分の石で囲んだ所が「陣地」となります[図表8]。
[図表9]の三角の点は着手禁止点なので、白が打つことはできません。黒は、青い三角の点に3目(もく)(陣地の単位)の陣地を確保したということになります。
それでは、[図表10]右下の黒の中に、白の1と打ってきたらどうでしょうか?
黒は黒の2と打って、白1子を取ることができました[図表11]。こうなれば、青い三角は白の着手禁止点となり、もう白に入られる心配はありません。それでは、他の広い所はどうでしょうか?
黒石で囲んだ中に、白の1と打ってきました[図表12]。もちろん、まだ線が出ているので打つことができます。この後、黒が白石を取ることができれば黒の陣地を守り切ったといえます。
具体的に見ていきましょう。黒は、黒の2から白の出ている線をふさいでいって、黒の10までで白5子を取ることができました[図表13]。こうなれば、黒は陣地を守ることに成功です。
別のパターンを見てみましょう。今度は、黒の2から白を攻めていきましたが、逆に黒4子が追いつめられて取られてしまいました[図表14]。
[図表15]も別パターンです。白の11までで黒の打てない陣地(緑の四角)(着手禁止点)を作られてしまうと、もう黒が白を取ることはできません。黒の中に、白の陣地を作られてしまいました。
最初のうちは、陣地になるかどうか実際に打ってみないとわからないので、気になる所はどんどん打ってみましょう。
●仲間の石を増やして、陣地のカベを作る
●相手が打てない場所(着手禁止点)を増やす
●相手が中に打ってきても、取れる自信があるように囲む