ウェブマーケティング業界は楽して儲けようという人が多いと指摘するのは後藤ブランド社長の後藤晴伸氏だ。「高い費用をかけても売り上げは伸びなかった」「報告書を読んでも、担当者に聞いても何をしているのかわからない」「契約したとたん対応が悪くなった」……。同業者にとって耳の痛いウェブマーケティングの実態を暴き、本当の魅力を伝える。本連載は後藤晴伸著『増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番』(幻冬舎MC)の抜粋原稿です。

悪徳業者の手口を知っていれば騙されない

質問攻めにしてダメな会社を撃退する

 

ウェブマーケティングは、パートナーとなる広告代理店や制作会社、SEO会社によって成果が出せるか否かが大きく分かれます。何も知らずにダメなところと付き合ってしまった会社の人からは、「あそこはひどかったね」という話をよく聞きます。

 

適当に作成したレポートを出してくるだけでほぼ放置。見えないところで無駄な費用が出ていくような会社に引っかかるのは、言われるがままに契約書にサインしてしまうからです。営業に来た会社には、こちらが質問攻めにするぐらいでなければなりません。サインをするのは納得してからでいいのですから、あわてる必要はまったくありません。

 

すでに契約している会社についても同じで、疑問を感じたらそのままにしておいてはいけません。質問を重ねていくにつれてどんどんボロが出てきて、「こんなところに任せていたのか」とがっかりしてしまうかもしれませんが、少なくともそこで時間とお金の浪費をストップすることはできます。

 

ダメ業者を見極める質問のツボがあるという。(※写真はイメージです/PIXTA)
ダメ業者を見極める質問のツボがあるという。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ただ、質問をしたくても何を聞いていいか分からないかもしれません。今では当社のクライアントになっているある会社では、リスティング広告の管理画面が見られるものだと思っていませんでした。ウェブ広告には管理画面があること自体を知らないクライアントも結構あるのかもしれません。

 

もちろん管理画面の存在を知らなければ「管理画面を見せてもらえますか」と聞くことはできません。アカウントについても同様で、黙っていると広告代理店のアカウントにされてしまうことが多いのですが、そのことを知っていれば、「アカウントは私たちが持つんですよね?」と事前に確認できます。ノーと言われたら、その会社とは契約しなければいいだけのことです。

 

私は、お付き合いをしているクライアントには、「こういうことを聞いてみるといいですよ」という質問のツボをいくつか伝えています。

 

業界にいる人間でも知識や経験が浅い人はたくさんいます。それはちょっと質問をするだけでも分かります。

 

「もうなんかモゴモゴしちゃって、すぐに化けの皮がはがれたよ」と愉快そうに報告してくれるクライアントもいます。オレオレ詐欺みたいなもので、手口を知っていれば騙されなくて済むのです。

 

そこで、読者のみなさんがウェブマーケティングの会社の営業と相対したときに、こんなことを聞いてみてほしいという質問を用意しました。いくつか尋ねてみて、きちんとした答えが返ってくれば、真面目にクライアントの利益を考えてくれる会社だと考えてもいいでしょう。

 

契約してはいけないウェブマーケティング会社は、営業が来たときに見極めてお断りしましょう。今の会社もダメなところなら切る覚悟が必要です。ダラダラと付き合いを続けてもいいことはなにもありません。

次ページ「契約する前に、実際の担当者を連れてきて」
増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番

増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番

後藤 晴伸

幻冬舎メディアコンサルティング

業界を知り尽くした著者がウェブマーケティング業界の闇を暴露する衝撃の一冊。 インターネットがビジネスでも必須の存在となり、ウエブを活用した賞品宣伝や集客が当たり前になり、検索順位を上げたり、広告から商品の購入に…

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