本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

米株は新型コロナで急落後、順調な回復を見せる

足元、主要3指数とも史上最高値更新

 

■2020年の米国株式市場は、年初堅調にスタートしたものの、その後、新型コロナの感染拡大による景気見通しの急変により3月にかけて急落しました。しかし、各国・地域による積極的な金融・財政政策や、経済活動再開の動きを背景に、米国株式市場は3月23日を底に、反発に転じ上昇基調に復帰しました。

 

■9-10月は欧米での新型コロナ感染再拡大や政治的な不透明感からやや軟調な展開となりましたが、米国大統領選挙をこなした11月以降は再び上昇基調を取り戻しており、足元、米国株式市場は史上最高値を更新する堅調な推移となっています。

 

(注1)データは2020年1月2日~2020年12月17日。 (注2)2020年1月2日を100とした指数化表示。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
米国の主要株価指数 (注1)データは2020年1月2日~2020年12月17日。
(注2)2020年1月2日を100とした指数化表示。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

新型コロナで2極化進む

足元、出遅れセクターの巻き返しも

 

■今年の米国株式市場では、新型コロナの影響により2極化が進みました。セクターでは、景気の影響を大きく受ける「エネルギー」や「金融」が大きく出遅れる一方、ニューノーマル化の流れの中、コロナ禍でも業績が堅調な「情報技術」や「一般消費財・サービス」は大幅に上昇しました。また、スタイルでは「バリュー株」が出遅れる一方、「グロース株」が伸長しました。

 

■但し、足元では来年以降の景気回復を織り込む形で、一部、出遅れ株の巻き返しが進んでいます。

 

(注1)データは2020年1月2日~2020年12月17日。 (注2)2020年1月2日を100とした指数化表示。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
S&P500種指数の主要セクター動向 (注1)データは2020年1月2日~2020年12月17日。
(注2)2020年1月2日を100とした指数化表示。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

今後、業績相場への移行を待つ展開

■米国では足元、新型コロナ感染再拡大に対する懸念も見られますが、追加経済対策や新型コロナワクチンの接種開始などから景気回復に対する期待が高まっています。ここまで米国株式は積極的な金融緩和政策を背景とした過剰流動性に支えられてきましたが、2021年は景気回復とそれに伴う企業業績の本格的な回復が期待されることから、業績相場へ移行し堅調な展開が継続すると考えられます。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年の米国株式市場の振り返りと見通し』を参照)。

 

(2020年12月21日)

 

関連マーケットレポート

2020年12月17日 FRBは量的緩和ガイダンス強化で景気をサポート

2020年12月7日 弱い米雇用統計でも米株は高値更新

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧