新型コロナより怖い、老人抹殺社会の現実が忍び寄ってきている。「老人はもう長生きしない。なぜなら、老人を殺してもおかしくない社会になっているからだ」――。老人ホームの裏の裏まで知り尽くす第一人者が明かす、驚愕の事実。超高齢化社会ニッポンが抱える問題点を明らかにする。本連載は小嶋勝利著『もはや老人はいらない!』(ビジネス社)から一部を抜粋、編集したものです。

人間は不幸な未来と正面から向き合えない

わかっているけれどできない現実。そこがもどかしい

 

老人ホームは、自分の今の状態に一番マッチした老人ホームを選ぶことが重要になるのです。

 

ここまでの話の中で一番重要な肝は何かと言いますと、〝自身が認知症になったら〞〝身体が不自由になったら〞どうなるのかを元気なうちからイメージしておきたいということです。考えたくないことですが、考えなければならないことです。人間は嫌なことや都合の悪いことは考えたくありません。だから考えないように先送りしてしまいます。

 

人間は嫌なことや都合の悪いことは考えたくありません。(※写真はイメージです/PIXTA)
人間は嫌なことや都合の悪いことは考えたくありません。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

しかし、よく考えてみてください。もしあなたが85歳ぐらいまで生きるつもりであれば、50%程度の確率で認知症になるのです。自身が認知症になる確率は高いと判断しなければなりません。しかし多くの人は、認知症にならない50%のほうに自分だけは入ると考えまさらに自分は80歳まではとても生きないから大丈夫だとも言います。いくらわかっていても、いくら頭で理解できていても、人間とは不幸な未来と正面から向き合うことはできないようにできているのです。タバコは身体に悪いとわかっていながら火を点けてしまい、もう飲まないと決めながら今日もお酒を飲んでいるのが実態です。

 

かく言う私も定期的に届く年金定期便を見るにつけ、「この金額だけで老後を暮らすことは難しい。ましてや老人ホームに入居するなど不可能だ」と考え、「何とかしなければ」と考えています。頭では、「虎の子の金融資産を株や外国為替などで運用すれば、少しは増えるかもしれない、いや今からの時代、このような財テクに取り組むことは重要なのだ。だから勉強しなければならない」とも考えています。しかし実際には、何もやっていません。次の瞬間には、そのことを考えないようにしているのです。きっと深層心理の中で、「何とかなるだろう」と高をくくっているのだと思います。人に対し、もっと老人ホームのことを勉強しろ! などと偉そうなことを言っている立場ではないのです。反省することばかりです。

 

私が自立の高齢者の方々にいつもお願いしていることは、自立用の老人ホームに入居したその瞬間から自分が要介護高齢者になった場合、どのような介護支援が世の中にあり、その支援にはどのくらいの費用がかかるのかを把握してほしいということです。つまり介護のことを勉強してくださいということです。そして今住んでいる自立用の老人ホームに対し、介護支援サービスは求めてはならないということです。

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