日本各所に点在する、高級住宅地。どのようにして高級住宅地となったのか、その資産価値はどれくらいなのか。富裕層が住む、知られざる高級住宅地のストーリーを紐解いていきます。今回ご紹介するのは、港区麻布。

 

続いて、就業している人の属性をみていきます。15歳以上で就業しているのは15,677人。そのうち最も多いのが「卸売・小売業」で1,508人。「学術研究、専門・技術サービス業」1,437、「情報・通信業」1,320人、「医療、福祉」1,050人と続きます。やはり、富裕層の代名詞である医師を始めとする医療関係者が多く住んでいます。

 

また会社役員以上が全体の14.0%の2,182人。その割合が8地区のなかで最も高いのは前出の「麻布永坂町」で、6人に1人は企業の重役という水準です。

 

2020年公示地価をみていくと、麻布8地区のなかでも高いのは、南麻布4丁目。「広尾」駅から徒歩10分ほどの地点で、350万円/㎡(1,157万円/坪)と、10坪の極小住宅を建てようと考えると、土地代だけで1億1,570万円と、軽く1億超え。完全に富裕層の世界です。

 

さらに過去2年間の中古マンションの取引実績から1平米当たりの販売価格をみていくと、平均152万5,000円/㎡。たとえば80㎡のファミリー向けマンションを購入しようとしたら1億2,200万円と、こちらも軽く1億円を超える水準です。

 

各国の大使館が集積し、国際色豊かな高級住宅街として知られる麻布。台地と谷が入り組むなか、台地には敷地の広い邸宅が並び、企業の経営を担う重役たちが多く住んでいます。そこに広がるのは、地価もマンション価格も軽く億超えと、一般人の常識を超える世界です。

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