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据え置きとなったFOMCですが、パウエル議長の会見にはいくつか注目点も見られます。
例えばパウエル議長はFRBの戦略見直し(インフレ目標を平均などに修正などが検討されていると思われる)が近い将来に完了する可能性を示唆しました。戦略の変更の公表はかなり先であっても、金融政策は戦略の変更内容を踏まえた方向で調整される可能性が考えられます。9月のFOMCで金融政策に変更(コロナ次第ながら)も考えられます。
金融政策の手段について、イールドカーブコントロールは会見でも言及が無く、優先順位が相当低くなった印象です。また、会見の後半で女性記者からFRBが株式を購入する可能性について問われ、パウエル議長は購入に極めて消極的でした。金融市場の機能を維持するためには、条件付ながら非投資適格債(ジャンク債)まで購入対象に含めたFRBですが、株式購入には距離を置きたい印象です。金融市場の機能維持の範囲では、手が出にくいのかもしれません。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『無風のFOMCからわかること』を参照)。
(2020年7月31日)
梅澤 利文
ピクテ投信投資顧問株式会社
運用・商品本部投資戦略部 ストラテジスト
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ピクテ・ジャパン株式会社
運用・商品本部 投資戦略部 ストラテジスト
日系証券会社のシステム開発部門を経て、外資系運用会社で債券運用、仕組債の組み入れと評価、オルタナティブ投資等を担当。運用経験通算15年超。ピクテでは、ストラテジストとして高度な分析と海外投資部門との連携による投資戦略情報に基づき、マクロ経済、金融市場を中心とした幅広い分野で情報提供を行っている。経済レポート「今日のヘッドライン」を執筆、日々配信中。CFA協会認定証券アナリスト、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)
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